国際化学物質安全性カード

ヘキサクロロシクロペンタジエン ICSC番号:1096
ヘキサクロロシクロペンタジエン
HEXACHLOROCYCLOPENTADIENE
1,2,3,4,5,5-Hexachloro-1,3-cyclopentadiene
Perchlorocyclopentadiene
C5Cl6
分子量:272.7
CAS登録番号:77-47-4
RTECS番号:GY1225000
ICSC番号:1096
国連番号:2646
EC番号:602-078-00-7
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 不燃性。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。

周辺の火災時:適切な消火薬剤を用いる。
爆発


身体への暴露
あらゆる接触を避ける! 
いずれの場合も医師に相談
吸入 咳、咽頭痛、頭痛、下痢、めまい、吐き気、嘔吐、息苦しさ
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。人工呼吸が必要なことがある。医療機関に連絡する。
皮膚 吸収される可能性あり
発赤、痛み、皮膚熱傷
保護手袋、保護衣
汚染された衣服を脱がせる。多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。医療機関に連絡する。
発赤、痛み、かすみ眼、重度の熱傷
顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 腹痛、灼熱感、ショック/虚脱
他の症状については「吸入」参照。
作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。
口をすすぐ。吐かせない。 多量の水を飲ませる。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・(個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣)
この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液を密閉式のプラスチック 容器に集める。
・残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。

・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する。
・乾燥。
・密封。
・床面に沿って換気。

・EU分類
 記号 : T+, N
 R : 22-24-26-34-50/53
 S : (1/2-)25-39-45-53-60-61
・国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1
・国連包装等級(UN Packing Group):I

重要データは次ページ参照
ICSC番号:1096 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

ヘキサクロロシクロペンタジエン ICSC番号:1096











物理的状態; 外観:
刺激臭のある、黄色の〜緑色の油状液体

物理的危険性:
この蒸気は空気より重い。

化学的危険性:
加熱すると分解し、塩化水素、ホスゲンを含む有毒で腐食性のフュームを生じる。湿った空気と接触すると塩化水素[ICSC0163]を生成する。水の存在下、多くの金属を侵して引火性/爆発性気体(水素[ICSC0001])を生じる。

許容濃度:
TLV:0.01 ppm(TWA); A4(人における発がん性が分類できていない物質) (ACGIH 2005)
MAK:IIb(MAK値は設定されていないが、資料は入手可能である); 皮膚吸収(H); (DFG 2005) (訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:吸入、経皮、経口摂取

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてやや急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
眼、皮膚、気道に対して腐食性を示す。経口摂取すると、腐食性を示す。吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある(「注」参照)。腎臓、肝臓に影響を与え、組織損傷を生じることがある。これらの影響は遅れて現われることがある。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:


物理的性質
・沸点:239℃
・融点:−9℃
・比重(水=1):1.7
・水への溶解度:0.2 g/100 ml(25℃)
・蒸気圧:10.7 Pa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):9.4
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.00
・log Pow (オクタノール/水分配係数):4〜5
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性が非常に強い。
・魚類で生物濃縮が起こることがある。
・水生環境中で長期にわたる影響を及ぼすことがある。

・肺水腫の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・医師または医師が認定した者による適切な吸入療法の迅速な施行を検討する。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−61S2646 または 61GT1-I
付加情報


ICSC番号:1096
作成日:2005.10
ヘキサクロロシクロペンタジエン
© IPCS, CEC, 1993

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