国際化学物質安全性カード

ピペラジン(無水物) ICSC番号:1032
ピペラジン(無水物)
PIPERAZINE(anhydrous)
Antiren
1,4-Diazacyclohexane
1,4-Diethylenediamine
Diethyleneimine
Hexahydropirazine
C4H10N2
分子量:86.14
CAS登録番号:110-85-0
RTECS番号:TK7800000
ICSC番号:1032
国連番号:2579
EC番号:612-057-00-4
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 可燃性である。火災時に刺激性もしくは有毒なフュームやガスを放出する。
裸火禁止
粉末消火薬剤、水溶性液体用泡消火薬剤、水噴霧、二酸化炭素。
爆発 65℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。
65℃以上では、密閉系および換気。

身体への暴露
粉塵の拡散を防ぐ! あらゆる接触を避ける! 
いずれの場合も医師に相談
吸入 灼熱感、咳、咽頭痛、息切れ、息苦しさ、喘鳴。
粉塵の吸入を避ける。粉塵換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。必要な場合には人工呼吸。医療機関に連絡する。
皮膚 皮膚熱傷、痛み、水疱。
保護手袋、 保護衣、
汚染された衣服を脱がせる。多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。医療機関に連絡する。
発赤、痛み、重度の熱傷。
顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 灼熱感、腹痛、吐き気、嘔吐、頭痛、脱力感、痙攣、ショックまたは虚脱。
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。吐かせない。 医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・換気。
・こぼれた物質をふた付の容器内に掃き入れる;湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる。
・残留分を注意深く集め、安全な場所に移す。
この物質を環境中に放出してはならない
・(特別個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣)

・強酸、強酸化剤、酸無水物、食品や飼料、金属類から離しておく。
・乾燥。
・密封。

・EU分類
 記号 : C
 R : 34-42/43-52/53
 S : 1/2-22-26-36/37/39-45-61
・国連危険物分類(UN Hazard Class):8
・国連包装等級(UN Packing Group):III

重要データは次ページ参照
ICSC番号:1032 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

ピペラジン(無水物) ICSC番号:1032











物理的状態; 外観:
刺激臭のある、吸湿性、無色の結晶あるいは白色の薄片

物理的危険性:


化学的危険性:
燃焼すると分解して、窒素酸化物などの有毒で腐食性の気体を生じる。水溶液は中程度の強さの塩基である。酸無水物、強酸、強力な酸化剤と反応し、火災の危険をもたらす。多くの金属を侵して引火性/爆発性気体(水素参照)を生じる。

許容濃度:


暴露の経路:
体内への吸収経路:吸入、経口摂取

吸入の危険性:
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。

短期暴露の影響:
眼、皮膚、気道に対して腐食性を示す。経口摂取すると、腐食性を示す。吸入すると、肺水腫を起こすことがある(「注」参照)。神経系に影響を与え、多量を経口摂取すると機能障害を生じることがあり、意識を喪失することがある。

長期または反復暴露の影響:
反復または長期の接触により、皮膚が感作されることがある。反復または長期の吸入により、喘息を起こすことがある。

物理的性質
・沸点:146℃
・融点:106℃
・密度:1.1 g/cm3
・水への溶解度:15 g/100 ml(20℃)
・蒸気圧:21 Pa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1
・引火点:65℃
・発火温度:320℃
・爆発限界:4〜14 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):−1.17
環境に関する
データ
・環境に有害な場合がある;魚類への影響にとくに注意すること。

・肺水腫の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・この物質により喘息の症状を示した者は、以後この物質に接触しないこと。
・喘息の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・MAK は設定されていないが、証拠資料はすべて入手可能である(MAK IIb)。
作業衣を家に持ち帰ってはならない
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−80GC8-II+III
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)3;F(燃焼危険性)2;R(反応危険性)1;
付加情報


ICSC番号:1032
作成日:2003.05
ピペラジン(無水物)
© IPCS, CEC, 1993

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国立医薬品食品衛生研究所