国際化学物質安全性カード

塩酸アニリン ICSC番号:1013
塩酸アニリン
ANILINE HYDROCHLORIDE
Benzenamine hydrochloride
Anilinium chloride
Aniline salt
C6H8ClN / C6H7N . HCl
分子量:129.59
CAS登録番号:142-04-1
RTECS番号:CY0875000
ICSC番号:1013
国連番号:1548
EC番号:612-009-00-2
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 可燃性。火災時に刺激性もしくは有毒なフュームやガスを放出する。
裸火禁止酸化剤との接触禁止
粉末消火薬剤、水噴霧、泡消火薬剤、二酸化炭素。
爆発 酸化剤と接触すると、火災や爆発の危険性がある。


身体への暴露
あらゆる接触を避ける
いずれの場合も医師に相談
吸入 咳、咽頭痛、紫色(チアノ−ゼ)の唇や爪、紫色(チアノ−ゼ)の皮膚、錯乱、痙攣、めまい、頭痛、吐き気、意識喪失。
局所排気または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。
医療機関に連絡する(「注」参照)。
皮膚 吸収される可能性あり!発赤。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。医療機関に連絡する。
発赤。
顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 「吸入」参照。
作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。
口をすすぐ。吐かせる(意識がある場合のみ!)。
医療機関に連絡する(「注」参照)。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・こぼれた物質を密閉式容器内に掃き入れる。湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる。
・残留分を注意深く集め、安全な場所に移す。
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび粒子用フィルター付マスク。
この物質を環境中に放出してはならない

・強酸化剤、強酸、食品や飼料から離しておく。
・乾燥。
・密封。
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する。
・消火により生じる流出物を収容するための用意。

・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : T, N
 R : 23/24/25-40-41-43-48/23/24/25-68-50
 S : (1/2-)26-27-36/37/39-45-61-63
 Note : A
・国連危険物分類(UN Haz Class):6.1
・国連包装等級(UN Pack Group):III

重要データは次ページ参照
ICSC番号:1013 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

塩酸アニリン ICSC番号:1013











物理的状態; 外観:
白色の吸湿性結晶。空気や光に暴露すると黒ずむ

物理的危険性:


化学的危険性:
加熱、または酸と接触すると分解し、アニリン、窒素酸化物、塩化水素などの有毒で腐食性のフュームを生じる。酸化剤と激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。

許容濃度:
TLV (アニリンおよび同族体として):2 ppm(TWA) (皮膚);A3(動物では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質);BEI(生物学的暴露指標)記載あり (ACGIH 2004)。
(訳注:詳細は ACGHI の TLVsand BEIs を参照)

MAK (アニリンとして):2 ppm, 7.7 mg/m3; 皮膚吸収(H);皮膚感作(Sh);ピーク暴露限度カテゴリー:II(2); 発がん性カテゴリー:4;妊娠中のリスクグループ:C;BAT(職業性暴露に対する生物学的耐容値)記載あり (DFG 2008)。
(訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:吸入、経皮、経口摂取。

吸入の危険性:
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。

短期暴露の影響:
眼、皮膚、気道を刺激する。血液に影響を与え、メトヘモグロビンを生成することがある。高濃度に暴露すると、死に至ることがある。医学的な経過観察が必要である。これらの影響は遅れて現われることがある(「注」参照)。

長期または反復暴露の影響:
反復または長期の接触により、皮膚が感作されることがある。血液に影響を与え、メトヘモグロビンを生成することがある。

物理的性質
・沸点:245℃
・融点:196〜202℃
・密度:1.22 g/cm3
・水への溶解度:107 g/100 ml (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.46
・引火点:193℃(o.c.)
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性が非常に強い。

・アルコール飲料の使用により有害作用が増大する。
・暴露の程度によっては、定期検診が必要である。
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要である。指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく。
・アニリン[ICSC番号 0011]も参照のこと。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−61GT2-III
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)3;F(燃焼危険性)1;R(反応危険性)0;
付加情報


ICSC番号:1013
更新日:2001.03
塩酸アニリン
© IPCS, CEC, 1993

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国立医薬品食品衛生研究所