国際化学物質安全性カード
酸化水銀(II)
ICSC:0981
MERCURIC OXIDE
ピアレビュー:2014/04/11
酸化第二水銀
赤降汞
黄降汞
Mercury (II) oxide
CAS登録番号:21908-53-2
RTECS番号:OW8750000
国連番号:1641
EC番号:080-002-00-6
EINECS番号:244-654-7
化学式:HgO
分子量:216.6
災害/
暴露のタイプ
一次災害/急性症状 予防 応急処置/消火活動
火災 不燃性だが、他の物質の燃焼を助長する。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。 還元剤との接触禁止。 周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。
爆発
身体への暴露 作業環境管理を厳密に!
吸入 咳、咽頭痛。 粉塵の吸入を避ける。局所排気、呼吸用保護具を使用する。 新鮮な空気、安静。医療機関に連絡する。
皮膚 発赤。 保護手袋、保護衣。 汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。医療機関に連絡する。
充血。 呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。 数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。
経口摂取 腹痛、吐き気、嘔吐、下痢。 作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。 口をすすぐ。コップ1、2杯の水を飲ませる。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 包装・表示
・専門家に相談する!
・個人用保護具:化学保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質をふた付きの容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
・おがくずや可燃性吸収剤に吸収させてはならない
・破損しない包装
・破損しやすい包装のものは、密閉式の破損しない容器に入れる
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない
・重度の海洋汚染物質
・EU分類
記号:T+, N; R:26/27/28-33-50/53;
S:(1/2)-13-28-45-60-61; Note:A, 1
・国連分類
国連危険物分類:6.1; 国連包装等級:II
・GHS分類
注意喚起語:危険
飲み込むと生命に危険
皮膚に接触すると有毒
腎臓の障害のおそれ
長期または反復暴露による神経系および腎臓の障害のおそれ
長期的影響により水生生物に非常に強い毒性
緊急時対応 貯蔵
・食品や飼料、還元剤、塩素および反応性物質から離しておく
・「化学的危険性」参照
・暗所に保管
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・密封
重要データ
≪物理的状態;外観≫
黄色、橙黄色、または赤色の重結晶性の粉末。

≪物理的危険性≫


≪化学的危険性≫
500℃以上で分解する。水銀などの非常に有毒なフュームおよび酸素を生じる。火災の危険性を増大させる。本物質は強酸化剤、還元剤と激しく反応する。金属およびイオウやリンなどの元素との混合物は衝撃に敏感である。

≪許容濃度≫
TLV (Hgとして):0.025 mg/m3 (TWA);(皮膚吸収); A4(人における発がん性が分類できていない物質); BEI(生物学的暴露指標)記載あり;(ACGIH 2013)。
EU OEL (Hgとして):0.02 mg/m3 (TWA);SCOEL勧告が公表されている。
≪暴露の経路≫
体内への吸収経路:エアロゾルの吸入、経皮および経口摂取。

≪吸入の危険性≫
拡散すると浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。

≪短期暴露の影響≫
本物質は眼、皮膚および気道を軽度に刺激する。腎臓に影響を与えることがある。医学的な経過観察が必要である。

≪長期または反復暴露の影響≫
腎臓、中枢神経系および末梢神経系に影響を与えることがある。運動失調、感覚および記憶障害、振戦、筋力低下および腎臓障害を生じることがある。

物理的性質 環境影響データ
・500℃で分解する
・密度:11.1 g/cm3
・水への溶解度(20℃):50 mg/l(非常に溶けにくい)
・水生生物に対して強い毒性がある
・水生生物で生物濃縮が起こることがある
・環境中に放出しないように強く勧告する
・暴露の程度によっては、定期検診を勧める
・作業衣を家に持ち帰ってはならない
・赤降汞や黄降汞は一般名である
・水銀は皮膚美白石鹸やクリームの一般内容物であり、当該製品の長期使用により、腎臓障害、皮疹、瘢痕化、さらに不安、鬱、または精神疾患ならびに末梢神経障害をおこす恐れがある
付加情報

IPCS
International
Programme on
Chemical Safety
WHO ILO EC
Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety and the European Commission
© IPCS 2004-2012
LEGAL NOTICE
Neither the EC nor the IPCS nor any person acting on behalf of the EC or the IPCS is responsible for the use which might be made of this information.

ICSCホームページへもどる

国立医薬品食品衛生研究所