国際化学物質安全性カード

2,4,6-トリニトロトルエン ICSC番号:0967
2,4,6-トリニトロトルエン
2,4,6-TRINITROTOLUENE
2-Methyl-1,3,5-trinitrobenzene
1-Methyl-2,4,6-trinitrobenzene
TNT
C7H5N3O6 / C6H2(CH3)(NO2)3
分子量:227.1
CAS登録番号:118-96-7
RTECS番号:XU0175000
ICSC番号:0967
国連番号:0209
EC番号:609-008-00-4
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 爆発性。多くの反応により、火災や爆発を生じることがある。
裸火禁止、火花禁止、禁煙
大量の水。大規模な火災の場合は消火しようとせず、避難すること。
爆発 急速な加熱、あるいは強い衝撃により、火災や爆発の危険性がある。
摩擦や衝撃を与えない。熱に曝してはならず、少なくとも30%の水で湿らせておくこと。
火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。安全な場所から消火作業を行う。
身体への暴露
粉塵の拡散を防ぐ
作業環境管理を厳密に
いずれの場合も医師に相談
吸入 頭痛、紫色(チアノーゼ)の唇や爪、紫色(チアノーゼ)の皮膚、咳、咽頭痛、息苦しさ、嘔吐、胃痙攣、意識喪失。
症状は遅れて現われることがある(「注」参照)。
局所排気または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。人工呼吸が必要なことがある。医療機関に連絡する。
皮膚 吸収される可能性あり
発赤、痛み、皮膚黄変。
他の症状については「吸入」参照。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。医療機関に連絡する。応急処置を行うときは保護手袋を着用する。
発赤、痛み。
顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 「吸入」参照。
作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。
口をすすぐ。吐かせる(意識がある場合のみ!)。吐かせるときには保護手袋を着用する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・危険区域から立ち退く! 
・専門家に相談する! 
・集める前にこぼれた物質を湿らせる(乾いた状態の物質を掃き集めてはならない)。
下水に流してはならない
・残留分を注意深く集め、安全な場所に移す。
この物質を環境中に放出してはならない
・自給式呼吸器付化学保護衣。

・耐火設備(条件)。
・爆発誘引物、食品や飼料、混触危険物質から離しておく。
・「化学的危険性」参照。
・密封。
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する。
・消化により生じる流出物を収容するための用意。

・破損しない包装。破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる。
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : E, T, N
 R : 2-23/24/25-33-51/53
 S : 1/2-35-45-61
・国連危険物分類(UN Haz Class):1.1D

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0967 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

2,4,6-トリニトロトルエン ICSC番号:0967











物理的状態; 外観:
無色〜黄色の結晶

物理的危険性:


化学的危険性:
衝撃、摩擦、または振動を加えると、爆発的に分解することがある。240℃に加熱すると爆発する。加熱すると、有毒なフュームを生じる。多くの化学物質と激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。

許容濃度:
TLV:0.1 mg/m3(TWA) (皮膚);BEI(生物学的暴露指標)記載あり (ACGIH 2004)。
(訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

MAK:皮膚吸収(H);皮膚感作(Sh);発がん性カテゴリー:2; 生殖細胞変異原性:3B (DFG 2008)。
(訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:エーロゾルの吸入、経皮、経口摂取。

吸入の危険性:
20℃ではほとんど気化しない。しかし、浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
眼、皮膚、気道を刺激する。血液に影響を与え、溶血を生じ、メトヘモグロビンを生成することがある。死に至ることがある。
これらの影響は遅れて現われることがある(「注」参照)。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を起こすことがある。 肝臓、血液、眼に影響を与え、黄疸、貧血、白内障を生じることがある。

物理的性質
・沸点(分解):240℃
・融点:80.1℃
・密度:1.65 g/cm3
・水への溶解度:0.013 g/100 ml (20℃)
・蒸気圧:ほとんどない(20℃)、14 Pa(100℃)
・相対蒸気密度(空気=1):7.85(計算値)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.60
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性が強い。
・水生環境中で長期にわたる影響を及ぼすことがある。
・環境中に残存するので、この物質を環境中に放出しないように強く勧告する。

・閉ざされた場所で燃焼すると、爆轟することがある。
・暴露の程度によっては、定期検診が必要である。
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要である。指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく。
作業衣を家に持ち帰ってはならない
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−10G1.1
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性) 2;F(燃焼危険性) 4;R(反応危険性) 4
付加情報


ICSC番号:0967
更新日:2000.04
2,4,6-トリニトロトルエン
© IPCS, CEC, 1993

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