国際化学物質安全性カード

ジクロロ酢酸 ICSC番号:0868
ジクロロ酢酸
DICHLOROACETIC ACID
Bichloroacetic acid
Dichlorethanoic acid
DCA
2,2-Dichloroacetic acid
C2H2Cl2O2 / CHCl2COOH
分子量:128.9
CAS登録番号:79-43-6
RTECS番号:AG6125000
ICSC番号:0868
国連番号:1764
EC番号:607-066-00-5
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 不燃性。
火災時に刺激性もしくは有毒なフュームやガスを放出する。

周辺の火災時:適切な消火薬剤を使用する。
爆発


身体への暴露
あらゆる接触を避ける
いずれの場合も医師に相談
吸入 灼熱感、咽頭痛、咳、息苦しさ、息切れ。
症状は遅れて現われることがある(「注」参照)。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。医療機関に連絡する。
皮膚 発赤、痛み、水疱、重度の皮膚熱傷。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。医療機関に連絡する。
発赤、痛み、重度の熱傷。
顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 腹痛、灼熱感、ショック/虚脱。
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。吐かせない。 医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液を密閉式の容器に集める。
・残留分を注意深く中和し、多量の水で洗い流す。
・(個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣)。

・金属類、可燃性物質、還元性物質、強力な酸化剤、強塩基、食品や飼料から離しておく。
・密封。
・床面に沿って換気。

・破損しない包装;破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる。
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : C, N
 R : 35-50
 S : (1/2-)26-45-61
・国連危険物分類(UN Haz Class):8
・国連包装等級(UN Pack Group):II

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0868 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

ジクロロ酢酸 ICSC番号:0868











物理的状態; 外観:
刺激臭のある無色の液体

物理的危険性:


化学的危険性:
加熱すると分解し、塩化水素を含む有毒で腐食性のフュームを生じる。強酸であり、塩基と激しく反応しまた腐食性を示す。多くの金属を侵して引火性/爆発性の気体(水素[ICSC0001])を生じる。

許容濃度:
TLV:0.5 ppm (TWA); (皮膚); A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質); (ACGIH 2005)
MAK は設定されていない。

暴露の経路:
体内への吸収経路:エーロゾルの吸入、経皮

吸入の危険性:
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。

短期暴露の影響:
腐食性。眼、皮膚、気道に対して腐食性を示す。経口摂取すると、腐食性を示す。蒸気を吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある(「注」参照)。死に至ることがある。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:


物理的性質
・沸点:194℃
・融点:13.5℃
・比重(水=1):1.56
・水への溶解性:混和する
・蒸気圧:19 Pa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.4
・log Pow (オクタノール/水分配係数):0.92
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性がある。

・肺水腫の症状は2〜3時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・医師または医師が認定した者による適切な吸入療法の迅速な施行を検討する。
この物質中に水を注いではならない;溶解または希釈する時は必ず水の中にこの物質を徐々に加えること。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−80GC3-II+III
付加情報


ICSC番号:0868
更新日:2000.10
ジクロロ酢酸
© IPCS, CEC, 1993

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国立医薬品食品衛生研究所