国際化学物質安全性カード

無水マレイン酸 ICSC番号:0799
無水マレイン酸
MALEIC ANHYDRIDE
2,5-Furandione
Dihydro-2,5-dioxofuran
Maleic acid anhydride
cis-Butenedioic anhydride
C4H2O3
分子量:98.1
CAS登録番号:108-31-6
RTECS番号:ON3675000
ICSC番号:0799
国連番号:2215
EC番号:607-096-00-9
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 可燃性。
裸火禁止
水噴霧、水溶性液体用泡消火薬剤、二酸化炭素。
粉末消火薬剤は不可
爆発 空気中で粒子が細かく拡散して爆発性の混合気体を生じる。


身体への暴露
作業環境管理を厳密に
粉塵の拡散を防ぐ

吸入 咽頭痛、咳、灼熱感、息切れ、喘鳴。
局所排気または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。医療機関に連絡する。
皮膚 皮膚の乾燥、発赤、痛み(「注」参照)。
保護手袋または断熱手袋(「注」参照)。
保護衣。
多量の水で洗い流した後、汚染された衣服を脱がせ、再度洗い流す。
発赤、痛み、熱傷。
安全ゴーグル、または粉末の場合には眼用保護具と呼吸用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 吐き気、腹痛、灼熱感、嘔吐、下痢。
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。吐かせない。コップ1、2杯の水を飲ませる。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・個人用保護具:有毒粒子用P3フィルター付マスク。
・化学保護衣。
・顔面シールドを用いる。
・耐熱手袋(「注」参照)。
・こぼれた物質をふた付容器内に掃き入れる。

・強酸化剤、強塩基、食品や飼料から離しておく。
・乾燥。

・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : C
 R : 22-34-42/43
 S : (2-)22-26-36/37/39-45
・国連危険物分類(UN Hazard Class):8
・国連包装等級(UN Packing Group):III

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0799 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

無水マレイン酸 ICSC番号:0799











物理的状態; 外観:
刺激臭のある、無色〜白色の結晶

物理的危険性:


化学的危険性:
水溶液は中程度の強さの酸である。強塩基、強力な酸化剤と反応する。

許容濃度:
TLV:0.1 ppm(TWA); A4(人における発がん性が分類できていない物質); SEN(感作物質); (ACGIH 2005)。
(訳注:詳細は ACGHI の TLVs and BEIs を参照)

MAK:0.1 ppm, 0.41 mg/m3; ピーク暴露限度カテゴリー:I(1); 気道および皮膚感作(Sah); 妊娠中のリスクグループ:C (DFG 2005)。
(訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:エーロゾルの吸入、経皮、経口摂取。

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてやや急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
眼、皮膚、気道を重度に刺激する。吸入すると、喘息様反応を引き起こすことがある。

長期または反復暴露の影響:
反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。反復または長期の吸入により、喘息を引き起こすことがある。

物理的性質
・沸点:202℃
・融点:53℃
・密度:1.5 g/m3
・水への溶解性:反応する
・蒸気圧:25 Pa(25℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3.4
・引火点:102℃ (c.c.)
・発火温度:477℃
・爆発限界:1.4〜7.1 vol%(空気中)
環境に関する
データ

・粉末消火薬剤と激しく反応する。
・暴露の程度によっては、定期検診を勧める。
・喘息の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・この物質により喘息の症状を示した者は、以後この物質に接触しないこと。
・本物質は高温の液体(70℃)としても輸送される。皮膚との接触を避けること。
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)-80S2215-S
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)3;F(燃焼危険性)1;R(反応危険性)1
付加情報


ICSC番号:0799
更新日:2005.10
無水マレイン酸
© IPCS, CEC, 1993

ICSCホームページへもどる

国立医薬品食品衛生研究所