国際化学物質安全性カード

トリクロロニトロメタン
(クロロピクリン)
ICSC番号:0750
トリクロロニトロメタン
(クロロピクリン)

TRICHLORONITROMETHANE
Chloropicrin
Nitrochloroform
Nitrotrichloromethane
CCl3NO2
分子量:164.4
CAS登録番号:76-06-2
RTECS番号:PB6300000
ICSC番号:0750
国連番号:1580
EC番号:610-001-00-3
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 不燃性。多くの反応により、火災や爆発を生じることがある。

周辺の火災時:全ての消火薬剤の使用可。
爆発


身体への暴露
作業環境管理を厳密に
いずれの場合も医師に相談
吸入 腹痛、咳、下痢、めまい、頭痛、吐き気、咽頭痛、嘔吐、脱力感。
症状は遅れて現われることがある(「注」参照)。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。医療機関に連絡する。
皮膚 発赤、痛み。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。医療機関に連絡する。
発赤、痛み、かすみ眼。
安全眼鏡、顔面シールド、または眼用保護具と呼吸用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 「吸入」参照。
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。コップ1、2杯の水を飲ませる。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・漏れた液やこぼれた液を密閉式の容器にできる限り集める。
・残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。
・(特別個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣。)

・食品や飼料から離しておく。
・「化学的危険性」参照。
・冷却。
・暗所に保管。
・床面に沿って換気。

・破損しない包装。破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる。
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : T+
 R : 22-26-36/37/38
 S : (1/2-)36/37-38-45
・国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1
・国連包装等級(UN Packing Group):I

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0750 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

トリクロロニトロメタン
(クロロピクリン)
ICSC番号:0750











物理的状態; 外観:
刺激臭のある、わずかに油状の無色の液体

物理的危険性:
蒸気は空気より重い。

化学的危険性:
加熱や衝撃により、爆発することがある。加熱や光の影響下で分解し、有毒なフューム(塩化水素、窒素酸化物など)を生じる。アルコール性水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、臭化プロパギル、アニリン(+熱)と激しく反応する。

許容濃度:
TLV:0.1 ppm (TWA); A4(人における発がん性が分類できていない物質) (ACGIH 2007)。
(訳注:詳細は ACGIH の TLVs and BEIs を参照)

MAK:0.1 ppm, 0.68 mg/m3; ピーク暴露限度カテゴリー:I(1) (DFG 2007)。
(訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:蒸気の吸入、経口摂取。

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてきわめて急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
催涙性。眼、皮膚、気道を重度に刺激する。蒸気を吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある(「注」参照)。許容濃度を超えて暴露すると、死に至ることがある。これらの影響は遅れて現われることがある。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:


物理的性質
・沸点:112℃
・融点:−64℃
・比重(水=1):1.7
・水への溶解度:0.162 g/100 ml(25℃)
・蒸気圧:2.7 kPa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):5.7
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.12
・log Pow (オクタノール/水分配係数):2.1
環境に関する
データ

・暴露の程度によっては、定期検診を勧める。
・肺水腫の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・医師または医師が認定した者による適切な吸入療法の迅速な施行を検討する。
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること。
作業衣を家に持ち帰ってはならない
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)-162
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)4;F(燃焼危険性)0;R(反応危険性)3
付加情報


ICSC番号:0750
作成日:1998.11
トリクロロニトロメタン
(クロロピクリン)
© IPCS, CEC, 1993

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