国際化学物質安全性カード

三塩化リン ICSC番号:0696
三塩化リン
PHOSPHORUS TRICHLORIDE
Trichlorophosphine
Phosphorous chloride
PCl3
分子量:137.35
CAS登録番号:7719-12-2
RTECS番号:TH3675000
ICSC番号:0696
国連番号:1809
EC番号:015-007-00-4
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 不燃性である。
多くの反応により、火災や爆発を生じることがある。
火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。
水との接触禁止
水系消火薬剤は不可
水は不可
周辺の火災時:粉末消火薬剤、二酸化炭素、乾燥砂
爆発

火災時:水を噴霧して容器類を冷却するが、物質に水が直接かからないようにする。
身体への暴露
あらゆる接触を避ける! 
いずれの場合も医師に相談
吸入 咽頭痛、咳、灼熱感、吐き気、嘔吐、息切れ、息苦しさ
症状は遅れて現われることがある(「注」参照)。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。人工呼吸が必要なことがある。医療機関に連絡する。
皮膚 痛み、発赤、水疱、皮膚熱傷
保護手袋、保護衣
汚染された衣服を脱がせる。多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。医療機関に連絡する。
痛み、発赤、流涙、重度の熱傷、視力喪失
顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 灼熱感、腹痛、ショック/虚脱
他の症状については「吸入」参照
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。吐かせない。 医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・危険区域から立ち退く! 
・専門家に相談する! 
・換気。
・漏れた液やこぼれた液を密閉式の容器に出来る限り集める。
・残留液を乾燥砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。
・(個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣)

・消火により生じる流出物を収容するための用意。
・食品や飼料から離しておく。
・「化学的危険性」参照。
・乾燥。
・密封。
・床面に沿って換気。

・気密。
・破損しない包装;破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる。
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : T+, C
 R : 14-26/28-35-48/20
 S : (1/2-)7/8-26-36/37/39-45
・国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1
・国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):8
・国連包装等級(UN Packing Group):I

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0696 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

三塩化リン ICSC番号:0696











物理的状態; 外観:
刺激臭のある、無色または黄色の発煙性液体

物理的危険性:
この蒸気は空気より重い。

化学的危険性:
加熱すると分解し、塩化水素やリン酸化物を含む有毒で腐食性のフュームを生じる。酸化剤と反応する。水と激しく反応し、発熱して塩酸やリン酸を含む分解物質を生成し、火災および爆発の危険をもたらす。アルコール、フェノール、塩基と激しく反応する。金属他多くの材質を侵す。

許容濃度:
TLV:0.2 ppm(TWA);0.5 ppm(STEL); (ACGIH 2004)
MAK:0.5 ppm, 2.8 mg/m3; ピーク暴露限度カテゴリー:I(1); 妊娠中のリスクグループ:D; (DFG 2004) (訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:吸入、経口摂取

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてきわめて急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
眼、皮膚、気道に対して腐食性を示す。蒸気を吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある(「注」参照)。許容濃度を超えると、死に至ることがある。これらの影響は遅れて現われることがある。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:


物理的性質
・沸点:76℃
・融点:−112℃
・比重(水=1):1.6
・水への溶解性:反応する
・蒸気圧:13.3 kPa(21℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.75
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.5
環境に関する
データ

・水などの消火薬剤と激しく反応する。
・肺水腫の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・医師または医師が認定した者による適切な吸入療法の迅速な施行を検討する。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−61S1809
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)3;F(燃焼危険性)0;R(反応危険性)2;W
付加情報


ICSC番号:0696
更新日:1997.10
三塩化リン
© IPCS, CEC, 1993

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