国際化学物質安全性カード

ジクロルボス ICSC番号:0690
ジクロルボス
DICHLORVOS
2,2-Dichlorovinyl dimethyl phosphate
Phosphoric acid, 2,2-dichloroethenyl dimethyl ester
DDVP
C4H7Cl2O4P / CCl2=CHOPO(OCH3)2
分子量:220.98
CAS登録番号:62-73-7
RTECS番号:TC0350000
ICSC番号:0690
国連番号:3018
EC番号:015-019-00-X
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 可燃性である。
有機溶剤を含む液体製剤は引火性のことがある。
火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。
裸火禁止
粉末消火薬剤、水噴霧、泡消火薬剤、二酸化炭素。
爆発


身体への暴露
作業環境管理を厳密に! 
(妊娠中の)女性への暴露を避ける! 
青少年、小児への暴露を避ける! 
いずれの場合も医師に相談
吸入 縮瞳、筋痙攣、流涎、発汗、吐き気、めまい、息苦しさ、痙攣、意識喪失。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。人工呼吸が必要なことがある。医療機関に連絡する。
皮膚 吸収される可能性あり
発赤、痛み。
他の症状については「吸入」参照。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。医療機関に連絡する。

顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 胃痙攣、下痢、嘔吐。
他の症状については「吸入」参照。
作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。
口をすすぐ。吐かせる(意識がある場合のみ!)。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・換気。
・漏れた液やこぼれた液を密閉式の容器に出来る限り集める。
・残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。
この物質を環境中に放出してはならない
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣。

・消火により生じる流出物を収容するための用意。
・食品や飼料から離しておく。

「化学的危険性」参照。
・密封。
・換気のよい場所に保管。

・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・重度の海洋汚染物質。
・EU分類
 記号 : T+, N
 R : 24/25-26-43-50
 S : (1/2-)28-36/37-45-61
・国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0690 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

ジクロルボス ICSC番号:0690











物理的状態; 外観:
特徴的な臭気のある無〜琥珀色の液体

物理的危険性:


化学的危険性:
分解し、リン酸化物、ホスゲン、塩素を含む有毒なフュームを生じる。金属、プラスチック、ゴムを侵す。

許容濃度:
TLV:TLV:(吸引性画分、蒸気およびエーロゾル)0.1 ppm(TWA); (皮膚); A4(人における発がん性が分類できていない物質);BEI(生物学的暴露指標)記載あり;SEN(感作物質) (ACGIH 2004)。
(訳注:詳細は ACGHI の TLVs and BEIs を参照)

MAK:0.11 ppm, 1 mg/m3; 皮膚吸収(H); ピーク暴露限度カテゴリー:II(2); 妊娠中のリスクグループ:C (DFG 2004)
(訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:吸入、経皮、経口摂取。

吸入の危険性:
20℃で気化したとき、空気は汚染されても有害濃度に達しないか、達してもきわめて遅い。しかし噴霧あるいは拡散すると、かなり急速に有害濃度に達する。

短期暴露の影響:
皮膚を刺激する。中枢神経系に影響を与えることがある。コリンエステラーゼ阻害剤。許容濃度を超えて暴露すると死に至ることがある。これらの影響は遅れて現われることがある。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。コリンエステラーゼ阻害剤。影響が蓄積される可能性がある。
「一次災害/急性症状」参照。人で発がん性を示す可能性がある。

物理的性質
・沸点:140℃(2.7kPa)
・比重(水=1):1.4
・水への溶解性:溶ける
・蒸気圧:1.6 Pa(20℃)
・引火点:>80℃
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.47
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性が非常に強い。

・暴露の程度によっては、定期検診が必要である。
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要である。指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく。
・市販の製剤に用いられている溶剤が、この物質の物性および毒性を変化させることがある。
作業衣を家に持ち帰ってはならない
火や高温面の近くで、または溶接作業中に使用してはならない
・Dedevap、Nogas、Nuvan、Phosvit、Vapona、Bay19149 はいずれも商品名である。
・PCS刊行物の環境保健クライテリア(Environmental Health Criteria) No.79, 安全衛生ガイド(Health Safety Guide) No.18.も参照のこと。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−61GT6-II
付加情報


ICSC番号:0690
更新日:1998.03
ジクロルボス
© IPCS, CEC, 1993

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国立医薬品食品衛生研究所