国際化学物質安全性カード
ジクロルボス
ICSC:0690
DICHLORVOS
ピアレビュー:2014/04/11
リン酸ジメチル=2,2-ジクロロビニルフォスフェイト
リン酸(2,2-ジクロロエテニル)ジメチル
ジメチルジクロロビニルホスファート
2,2-Dichlorovinyl dimethyl phosphate
Phosphoric acid, 2,2-dichloroethenyl dimethyl ester
DDVP
CAS登録番号:62-73-7
RTECS番号:TC0350000
国連番号:3018
EC番号:015-019-00-X
EINECS番号:200-547-7
化学式:C4H7Cl2O4P / CCl2=CHOPO(OCH3)2
分子量:220.98
災害/
暴露のタイプ
一次災害/急性症状 予防 応急処置/消火活動
火災 可燃性。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。有機溶剤を含む液体製剤は引火性のことがある。 裸火禁止。 水噴霧、泡消火剤、粉末、二酸化炭素を使用する。
爆発 製剤が引火性/爆発性溶剤を含む場合、火災および爆発の危険性がある。 火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。
身体への暴露 作業環境管理を厳密に!青少年や小児への暴露を避ける! いずれの場合も医師に相談! 応急処置:個人用保護具を使用する
吸入 縮瞳、筋痙攣、唾液分泌過剰、筋攣縮、痙攣、めまい、発汗、喘鳴、息苦しさ、意識喪失。 換気、局所排気、呼吸用保護具を使用する。 新鮮な空気、安静。直ちに医療機関に連絡する。「注」参照。
皮膚 吸収される可能性あり!発赤。他の症状については、「吸入」参照。 保護手袋、保護衣。 汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。直ちに医療機関に連絡する。「注」参照。
充血、痛み、縮瞳、かすみ眼。 呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。 多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずす)、医療機関に連絡する。
経口摂取 唾液分泌過剰、吐き気、嘔吐、胃痙攣、下痢。他の症状については「吸入」参照。 作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。 口をすすぐ。吐かせない。直ちに医療機関に連絡する。「注」参照。
漏洩物処理 包装・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・下水に流してはならない
・換気
・漏れた液を密閉式の容器に集める
・液体を砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない
・海洋汚染物質
・EU分類
記号:T+, N; R:24/25-26-43-50;
S:(1/2)-28-36/37-45-61
・国連分類
国連危険物分類:6.1; 国連包装等級:II
・GHS分類
注意喚起語:危険
飲み込んだり、皮膚に接触または吸入すると生命に危険
軽度の皮膚刺激
アレルギー性皮膚炎を起こすおそれ
発がんのおそれの疑い
神経系の障害
長期または反復暴露による神経系の障害
水生生物に非常に強い毒性
緊急時対応 貯蔵
・NFPA(米国防火協会)コード:H(健康有害性)3; F(燃焼危険性)1 ・元の容器でのみ貯蔵
・密封
・換気のよい部屋に保管
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・食品や飼料から離しておく
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
重要データ
≪物理的状態;外観≫
特徴的な臭気のある無色〜琥珀色の液体。

≪物理的危険性≫


≪化学的危険性≫
燃焼すると、有毒で腐食性のフューム(リン酸化物、ホスゲンおよび塩素など)を生成する。鉄、スチール、プラスチック類およびゴムを侵す。

≪許容濃度≫
TLV:0.1 mg/m3 (TWA); (皮膚); (SEN); A4 (人における発がん性が分類できていない物質); BEI(生物学的暴露指標)記載あり; (ACGIH 2013)。
MAK:0.11 ppm, 1 mg/m3; ピーク暴露限度カテゴリー:II(2); 妊娠中のリスクグループ:C; 皮膚吸収 (H); (DFG 2013)。

≪暴露の経路≫
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。

≪吸入の危険性≫
20℃で気化すると空気は汚染されて、やや急速に有害濃度に達することがあり、噴霧もしくは拡散すると、かなり急速に有害濃度に達することがある。

≪短期暴露の影響≫
本物質は皮膚を刺激する。コリンエステラーゼ阻害作用により神経系に影響を与えることがある。許容濃度を超えて暴露すると死を引き起こすことがある。これらの影響は遅れて現われることがある。医学的な経過観察が必要である。

≪長期または反復暴露の影響≫
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。コリンエステラーゼ阻害。影響が蓄積される可能性がある。「一次災害/急性症状」参照。人で発がん性を示す可能性がある。
物理的性質 環境影響データ
・沸点:234℃(101.3 kPa)
・比重(水=1):1.4
・水への溶解度(20℃):10 g/l(溶けにくい)
・相対蒸気密度(空気=1):7.6
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.00
・蒸気圧(20℃):1.6 Pa
・引火点:170℃
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.47
・水生生物に対して強い毒性がある
・通常の使用法でも環境中へ放出される
・不適切な廃棄などによるさらなる放出を避けるよう十分注意すること
・作業衣を家に持ち帰ってはならない
・火や高温面の近くで、または溶接作業中に使用してはならない
・暴露の程度によっては、定期検診を勧める
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要なため、指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく
・短期暴露による症状が消えた後、遅延性(数日から数週間後)の影響を引き起こすことがある
・市販の製剤に用いられている溶剤が、この物質の物性および毒性を変化させることがある
・製剤に溶剤が使用されている場合は、その溶剤のICSCも参照のこと
付加情報

IPCS
International
Programme on
Chemical Safety
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