国際化学物質安全性カード

フェンチオン ICSC番号:0655
フェンチオン
FENTHION
O,O-Dimethyl-O-(4-methylthio-m-tolyl) phosphorothioate
Phosphorothioic acid, O,O-dimethyl O-(3-methyl-4-(methylthio)phenyl) ester
C10H15O3PS2 / (H3CO)2PSOC6H3(CH3)SCH3
分子量:278.3
CAS登録番号:55-38-9
RTECS番号:TF9625000
ICSC番号:0655
国連番号:3018
EC番号:015-048-00-8
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 可燃性。有機溶剤を含む液体製剤は引火性のことがある。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。
裸火禁止
水噴霧、泡消火薬剤、粉末消火薬剤、二酸化炭素。
爆発


身体への暴露
ミストの発生を防ぐ! 
作業環境管理を厳密に! 
いずれの場合も医師に相談
吸入 めまい、吐き気、嘔吐、発汗、縮瞳、筋痙攣、流涎、息苦しさ、痙攣、意識喪失。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。医療機関に直ちに連絡する。
皮膚 吸収される可能性あり
他の症状については「吸入」参照。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。医療機関に連絡する。
応急処置を行うときは保護手袋を着用する。
かすみ眼。
顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 胃痙攣、下痢、吐き気、嘔吐。
他の症状については「吸入」参照。
作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。
口をすすぐ。水に活性炭を懸濁した液を飲ませる。医療機関に直ちに連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・個人用保護具:有機ガスおよび有害粉塵用A/P2フィルター付マスク。
・化学保護衣、保護手袋。
・漏れた液を密閉式の容器に集める。残留液を乾燥砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。
この物質を環境中に放出してはならない

・強力な酸化剤、食品や飼料から離しておく。
・密封。
・換気のよい場所に保管。
・消火により生じる流出物を収容するための用意。
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する。

・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・重度の海洋汚染物質。
・EU分類
 記号 : T, N
 R : 21/22-23-48/25-50/53-68
 S : 1/2-36/37-45-60-61
・国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1
・国連包装等級(UN Packing Group):III
・GHS 分類
  注意喚起語:危険
  シンボル:どくろ-健康有害性-環境
  飲み込むと有毒
  皮膚に接触すると有毒
  神経系の障害
  水生生物に非常に強い毒性

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0655 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

フェンチオン ICSC番号:0655











物理的状態; 外観:
特徴的な臭気のある、無色の油状液体

物理的危険性:


化学的危険性:
加熱すると分解し、有毒なフューム(リン酸化物、イオウ酸化物など)を生じる。酸化剤と反応する。

許容濃度:
TLV:0.05 mg/m3 (TWA);(皮膚); A4 (人における発がん性が分類できていない物質); BEI(生物学的暴露指標)記載あり (ACGIH 2006)。
(訳注:詳細はACGIHのTLVs and BEIsを参照)

MAK (吸引性画分):0.2 mg/m3;皮膚吸収(H);ピーク暴露限度カテゴリー:II(2) (DFG 2006)。
(訳注:詳細はDFGのList of MAK and BAT valuesを参照)

暴露の経路:
体内へ有害量が吸収される。

吸入の危険性:
20℃で気化したとき、空気は汚染されても有害濃度に達しないか、達してもきわめて遅い。しかし噴霧もしくは拡散すると、かなり急速に有害濃度に達する。

短期暴露の影響:
コリンエステラーゼ阻害剤。神経系に影響を与え、痙攣、呼吸不全を生じることがある。これらの影響は遅れて現われることがある。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:
コリンエステラーゼ阻害剤。影響が蓄積される可能性がある。
「一次災害/急性症状」参照。

物理的性質
・加熱により分解する
・融点:7.5℃
・比重(水=1):1.25
・水への溶解度:0.005 g/100 ml
・蒸気圧:ほとんどない (25℃)
・相対蒸気密度(空気=1):9.6
・引火点:170℃
・発火温度:365℃
・log Pow (オクタノール/水分配係数):3.17〜4.8
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性が非常に強い。
・通常の使用法でも環境中へ放出される。不適切な廃棄などによる、さらなる放出を避けるよう十分注意すること。

・工業用(純度95〜98%)は、わずかににんにく臭のある黄色〜茶色の油である。
・市販の製剤に用いられている溶剤が、この物質の物性および毒性を変化させることがある。
・暴露の程度によっては、定期検診を勧める。
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要である。指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく。
作業衣を家に持ち帰ってはならない
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)-61GT6-III
付加情報


ICSC番号:0655
更新日:2006.10
フェンチオン
© IPCS, CEC, 1993

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国立医薬品食品衛生研究所