国際化学物質安全性カード

キシリジン(異性体混合物) ICSC番号:0600
キシリジン(異性体混合物)
XYLIDINE (MIXED ISOMERS)
Dimethylaniline
Aminodimethylbenzene
Dimethylphenylamine
C8H11N / (CH3)2C6H3NH2
分子量:121.2
CAS登録番号:1300-73-8
RTECS番号:ZE8575000
ICSC番号:0600
国連番号:1711
EC番号:612-027-00-0
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 可燃性。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。
裸火禁止
水噴霧、二酸化炭素、泡消火薬剤、粉末消火薬剤。
爆発 90〜98℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。
90〜98℃以上では、密閉系および換気。

身体への暴露
あらゆる接触を避ける! 

吸入 めまい、嗜眠、頭痛、吐き気。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。医療機関に連絡する。
皮膚 吸収される可能性あり
「経口摂取」参照。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。医療機関に連絡する。

安全眼鏡、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずして)。
経口摂取 紫色(チアノーゼ)の唇や爪、紫色(チアノーゼ)の皮膚、めまい、嗜眠、頭痛、吐き気、意識喪失。
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク。
・化学保護衣。
この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液を密閉式の容器に集める。残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。

・強力な酸化剤、酸、酸無水物、酸塩化物、次亜塩素酸塩、ハロゲン類、食品や飼料から離しておく。
・密封。
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する。

・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : T, N
 R : 23/24/25-33-51/53
 S : 1/2-28-36/37-45-61
 Note : C
・国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1
・国連包装等級(UN Packing Group):II
・GHS 分類
  注意喚起語:警告
  シンボル:感嘆符-健康有害性
  可燃性液体
  飲み込むと有害
  皮膚に接触すると有害
  発がんのおそれの疑い
  (麻酔作用)眠気およびめまいのおそれ
  血液の障害のおそれ
  長期または反復暴露による血液、肝臓、腎臓の障害のおそれ

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0600 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

キシリジン(異性体混合物) ICSC番号:0600











物理的状態; 外観:
特徴的な臭気のある、淡黄〜茶色の液体。空気に暴露すると茶色になる

物理的危険性:


化学的危険性:
燃焼すると分解し、有毒で腐食性のフューム(窒素酸化物など)を生じる。強力な酸化剤と激しく反応する。次亜塩素酸と反応し、爆発性のクロロアミン類を生成する。酸、酸無水物、酸塩化物、ハロゲンと反応する。プラスチックやゴムを侵す。

許容濃度:
TLV:0.5 ppm (TWA) (吸引性画分および蒸気);(皮膚);A3 (動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質);BEI(生物学的暴露指標)記載あり (ACGIH 2007)。
(訳注:詳細はACGIHのTLVs and BEIsを参照)

MAK:皮膚吸収(H); 発がん性カテゴリー:3A (DFG 2006)。
(訳注:詳細はDFGのList of MAK and BAT valuesを参照)

暴露の経路:
吸入、経皮、経口摂取により有害量が体内へ吸収される。

吸入の危険性:
20℃で気化したとき、空気は汚染されて遅く有害濃度に達する。しかし噴霧もしくは拡散すると、かなり急速に有害濃度に達する。

短期暴露の影響:
高濃度に暴露すると、意識低下を引き起こすことがある。高濃度に暴露すると、メトヘモグロビンを生成することがある。これらの影響は遅れて現われることがある。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:
血液に影響を与え、貧血を引き起こすことがある。腎臓や肝臓に影響を与えることがある。人で発がん性を示す可能性がある。

物理的性質
・沸点:216〜228℃
・比重(水=1):0.97〜1.07
・水への溶解度:0.4〜15 g/100 ml (20℃)
・蒸気圧:4〜130 Pa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.2
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.00
・引火点:90〜98℃ (c.c.)
・発火温度:520〜590℃
・爆発限界:1〜7 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.8〜2.2 (概算値)
環境に関する
データ
・環境に有害な場合がある。水生生物への影響にとくに注意すること。

・暴露の程度によっては、定期検診を勧める。
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要である。指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく。
・市販のキシリジンは、主に 2,4-、2,5-、2,6-異性体の混合物である。
・2,6-キシリジン[ICSC番号 1519]、2,4-キシリジン[ICSC番号 1562]、3,4-キシリジン[ICSC番号 0453]、2,5-キシリジン[ICSC番号 1686]、3,5-キシリジン[ICSC番号 1687]も参照のこと。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−61S1711-L
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)3;F(燃焼危険性)1;R(反応危険性)0
付加情報


ICSC番号:0600
更新日:2007.04
キシリジン(異性体混合物)
© IPCS, CEC, 1993

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国立医薬品食品衛生研究所