国際化学物質安全性カード

五酸化バナジウム ICSC番号:0596
五酸化バナジウム
VANADIUM PENTOXIDE
Divanadium pentoxide
Vanadic anhydride
Vanadium(V)oxide
V2O5
分子量:181.9
CAS登録番号:1314-62-1
RTECS番号:YW2450000 (粉塵)
ICSC番号:0596
国連番号:2862
EC番号:023-001-00-8
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 不燃性。

周辺の火災時:適切な消火薬剤を使用する。
爆発


身体への暴露
粉塵の拡散を防ぐ
作業環境管理を厳密に

吸入 咽頭痛、咳、灼熱感、息切れ、息苦しさ、喘鳴。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。医療機関に連絡する。
皮膚 発赤、灼熱感、痛み。
保護手袋。
汚染された衣服を脱がせる。多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。
痛み、発赤、結膜炎。
安全ゴーグル、または粉末の場合には、呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 胃痙攣、下痢、嗜眠、吐き気、意識喪失、嘔吐。
作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。
吐かせる(意識がある場合のみ!)。コップ1、2杯の水を飲ませる。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・こぼれた物質を容器内に掃き入れる。湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる。
・残留分を注意深く集め、安全な場所に移す。
・個人用保護具:有毒粒子用P3フィルター付マスク。
この物質を環境中に放出してはならない

・食品や飼料から離しておく。

・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : T, N
 R : 20/22-37-48/23-51/53-63-68
 S : 1/2-36/37-38-45-61
・国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1
・国連包装等級(UN Packing Group):III

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0596 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

五酸化バナジウム ICSC番号:0596











物理的状態; 外観:
黄色〜赤色の結晶性粉末、あるいは様々な形状の固体

物理的危険性:


化学的危険性:
加熱すると、有毒なフュームを生じる。可燃性物質と反応する。

許容濃度:
TLV (Vとして):(吸入性画分) 0.02 mg/m3 (TWA); A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質); BEI(生物学的暴露指標)記載あり (ACGIH 2007)。
(訳注:詳細はACGIHのTLVs and BEIsを参照)

MAK:発がん性カテゴリー:2 ; 生殖細胞変異原性グループ:2 (DFG 2007)。
(訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:エーロゾルの吸入、経口摂取。

吸入の危険性:
20℃ではほとんど気化しない。しかし拡散すると、浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
エーロゾルは眼、皮膚、気道を刺激する。高濃度を吸入すると、肺水腫、気管支炎、気管支痙攣を引き起こすことがある。これらの影響は遅れて現われることがある。

長期または反復暴露の影響:
高濃度の粉塵あるいはフュームの吸入により、肺が冒されることがある。舌を帯緑黒色に変色させることがある。

物理的性質
・沸点(分解):1750℃
・融点:690℃
・比重(水=1):3.4
・水への溶解度:0.8 g/100 ml
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性がある。

・暴露の程度によっては、定期検診を勧める。
・肺水腫の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・医師または医師が認定した者による適切な吸入療法の迅速な施行を検討する。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−61GT5-III
付加情報


ICSC番号:0596
更新日:1999.10
五酸化バナジウム
© IPCS, CEC, 1993

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国立医薬品食品衛生研究所