国際化学物質安全性カード

トリクロロシラン ICSC番号:0591
トリクロロシラン
TRICHLOROSILANE
Trichloromonosilane
Silicochloroform
Cl3HSi
分子量:135.47
CAS登録番号:10025-78-2
RTECS番号:VV5950000
ICSC番号:0591
国連番号:1295
EC番号:014-001-00-9
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 引火性がきわめて高い。火災時に刺激性もしくは有毒なフュームやガスを放出する。
裸火禁止、火花禁止、禁煙
水は不可。AFFF(水性膜泡消火薬剤)、粉末消火薬剤、二酸化炭素。
爆発 蒸気/空気の混合気体は爆発性である。
密閉系、換気、防爆型電気および照明設備。充填、取り出し、取扱い時に圧縮空気を使用してはならない
火災時:ドラム缶などに水を噴霧して冷却するが、水が直接かからないようにする。
身体への暴露
作業環境管理を厳密に
いずれの場合も医師に相談
吸入 咳、咽頭痛、灼熱感、息苦しさ、息切れ。症状は遅れて現われることがある(「注」参照)。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。必要な場合には人工呼吸。医療機関に連絡する。「注」参照。
皮膚 発赤、痛み、水疱、皮膚熱傷。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。医療機関に連絡する。
発赤、痛み、重度の熱傷。
顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 灼熱感、腹痛、ショックまたは虚脱。
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。吐かせない。 何も飲ませない。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・危険区域から立ち退く! 
・専門家に相談する! 
・換気。
・漏れた液やこぼれた液を密閉式の容器に出来る限り集める;プラスチック製の容器は使用不可。
・残留液を乾いた砂または不活性吸収物質に吸収させて安全な場所に移す。
下水に流してはならない
・(特別個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣)

・耐火設備(条件)。
・食品や飼料、混触危険物質から離しておく。
・「化学的危険性」参照。
・涼しい場所。
・乾燥。
・密封。
・床面に沿って換気。

・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : F+, C
 R : 12-14-17-20/22-29-35
 S : 2-7/9-16-26-36/37/39-43-45
・国連危険物分類(UN Haz Class):4.3
・国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):3 and 8
・国連包装等級(UN Pack Group):I
重要データは次ページ参照
ICSC番号:0591 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

トリクロロシラン ICSC番号:0591











物理的状態; 外観:
刺激臭のある、無色揮発性の発煙性液体

物理的危険性:
蒸気は空気より重く、地面あるいは床に沿って移動することがある;遠距離引火の可能性がある。

化学的危険性:
加熱すると分解し、有毒で腐食性のフューム(塩化水素など)を生じる。水、強酸化剤、強酸、塩基と激しく反応し、塩化水素[ICSC番号0163]を生成する。水の存在下で、多くの金属を侵す。

許容濃度:
TLV は設定されていない。

暴露の経路:
体内への吸収経路:蒸気の吸入、経口摂取。

吸入の危険性:
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。

短期暴露の影響:
眼、皮膚、気道に対して腐食性を示す。経口摂取すると、腐食性を示す。蒸気を吸入すると、肺水腫を起こすことがある(「注」参照)。吸入すると、喘息様反応を起こすことがある。死に至ることがある。医学的な経過観察が必要である。「注」参照。

長期または反復暴露の影響:


物理的性質
・沸点:31.8℃
・融点:−126.5℃
・比重(水=1):1.34
・水への溶解性:反応する
・蒸気圧:65.8 kPa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.7
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):3.3
・引火点:−27℃(C.C.)
・発火温度:185℃
・爆発限界:1.2〜90.5 vol%(空気中)
環境に関する
データ

・水などの消火薬剤と激しく反応する。
・肺水腫の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・医師または医師が認定した者が、適切なスプレー剤を直ちに使用することを検討する。
・メチルジクロロシラン[ICSC番号0297]の毒性情報からこの物質の毒性を推察する。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−43S1295
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)3;F(燃焼危険性)4;R(反応危険性)2;W
付加情報


ICSC番号:0591
更新日:2002.03
トリクロロシラン
© IPCS, CEC, 1993

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国立医薬品食品衛生研究所