国際化学物質安全性カード

酢酸フェニル水銀 ICSC番号:0540
酢酸フェニル水銀
PHENYLMERCURIC ACETATE
Phenylmercury(II) acetate
Phenylmercury acetate
Acetoxyphenylmercury
PMA
C8H8HgO2 / CH3COOHgC6H5
分子量:336.7
CAS登録番号:62-38-4
RTECS番号:OV6475000
ICSC番号:0540
国連番号:1674
EC番号:080-011-00-5
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 引火性。
裸火禁止、火花禁止、禁煙
粉末消火薬剤、水噴霧、泡消火薬剤、二酸化炭素。
爆発 空気中で粒子が細かく拡散して爆発性の混合気体を生じる。
粉塵の堆積を防ぐ。密閉系、粉塵防爆型電気および照明設備。

身体への暴露
作業環境管理を厳密に
いずれの場合も医師に相談
吸入 咳、頭痛、息苦しさ、息切れ、咽頭痛、灼熱感。
換気(粉末でない場合)、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。医療機関に連絡する。
皮膚 吸収される可能性あり
発赤、皮膚熱傷、痛み、水疱。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。医療機関に連絡する。
発赤、痛み、かすみ眼、重度の熱傷。
顔面シールド、または粉末の場合には呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 腹痛、灼熱感、下痢、吐き気、ショック/虚脱、嘔吐。
作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。
口をすすぐ。吐かせない。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・すべての発火源を取り除く。
・こぼれた物質を容器内に掃き入れる。湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れ、安全な場所に移す。
・自給式呼吸器付化学保護衣。

・酸化剤、食品や飼料から離しておく。
・涼しい場所。
・乾燥。
・密封。
・換気のよい場所に保管。

・破損しない包装。破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる。
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・重度の海洋汚染物質。
・EU分類
 記号 : T, N
 R : 25-34-48/24/25-50/53
 S : 1/2-23-24/25-37-45-60-61
・国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1
・国連包装等級(UN Packing Group):II

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0540 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

酢酸フェニル水銀 ICSC番号:0540











物理的状態; 外観:
無臭で、白色〜黄色の吸湿性の結晶性粉末

物理的危険性:
粉末や顆粒状で空気と混合すると、粉塵爆発の可能性がある。

化学的危険性:
燃焼すると分解し、有毒な蒸気(水銀や水銀酸化物)を生じる。強力な酸化剤と反応する。

許容濃度:
TLV (Hg、アリール化合物として):0.1 mg/m3 (TWA) (皮膚) (ACGIH 2007)。
(訳注:詳細は ACGIH の TLVs and BEIs を参照)

MAK (水銀、有機水銀化合物):皮膚吸収(H); 皮膚感作(Sh); 発がん性カテゴリー:3B (DFG 2007)。
(訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:エーロゾルの吸入、経皮、経口摂取。

吸入の危険性:
20℃ではほとんど気化しない。しかし噴霧すると、浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
眼、皮膚、気道に対して腐食性を示す。経口摂取すると、腐食性を示す。腎臓に影響を与え、腎不全を生じることがある。これらの影響は遅れて現われることがある。「注」参照。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:
反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。神経系、腎臓に影響を与え、神経障害、腎臓障害を生じることがある。

物理的性質
・融点:148〜153℃
・水への溶解度:0.44 g/100 ml(20℃)
・蒸気圧:0.016 Pa(25℃)
・相対蒸気密度(空気=1):11.6
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1
・引火点:37.8℃ (c.c.)
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性が非常に強い。
・環境に有害な場合がある。水および土壌への影響にとくに注意すること。
・人にとって重要な食物連鎖において、とくに魚類、甲殻類、鳥類で生物濃縮が起こることがある。
・通常の使用法と異なる状況での環境中への放出を避ける。

・この物質は可燃性で引火点<61℃であるが、文献では爆発限界は不明である。
・腎不全の症状は数時間経過するまで現われない。
・暴露の程度によっては、定期検診を勧める。
作業衣を家に持ち帰ってはならない
・Cerosol、Cosan、Gallotox、Liquiphene、Mersolite、Nylmerate、Riogen、Scutl、Tag Fungicide、Tag-HL-331 はいずれも商品名である。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−61G63b
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)3;F(燃焼危険性)1;R(反応危険性)0
付加情報


ICSC番号:0540
更新日:2000.12
酢酸フェニル水銀
© IPCS, CEC, 1993

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国立医薬品食品衛生研究所