国際化学物質安全性カード

シアン化水素、液化 ICSC番号:0492
シアン化水素、液化
HYDROGEN CYANIDE, LIQUEFIED
Hydrocyanic acid
Prussic acid
Formonitrile
(液化)
HCN
分子量:27.03
CAS登録番号:74-90-8
RTECS番号:MW6825000
ICSC番号:0492
国連番号:1051
EC番号:006-006-00-X
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 引火性がきわめて高い。火災時に刺激性もしくは有毒なフュームやガスを放出する。
裸火禁止、火花禁止、禁煙
供給源を遮断する;それが不可能でかつ周辺に危険が及ばなければ、燃え尽きるにまかせる;その他の場合は粉末消火薬剤、水噴霧、泡消火薬剤、二酸化炭素を用いて消火する。
爆発 気体/空気の混合気体は爆発性である。
密閉系、換気、防爆型電気および照明設備。
火災時:圧力容器に水を噴霧して冷却する。安全な場所から消火作業を行う。
身体への暴露
あらゆる接触を避ける!                    
いずれの場合も医師に相談
吸入 錯乱、嗜眠、頭痛、吐き気、痙攣、息切れ、意識喪失、死。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。マウス対マウスの人工呼吸禁止。訓練を受けた者が酸素吸入を行う。医療機関に連絡する。「注」参照。
皮膚 吸収される可能性あり!   「吸入」参照。
保護手袋、保護衣。
多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。医療機関に連絡する。応急処置を行うときは保護手袋を着用する。
蒸気が吸収される! 発赤。「吸入」参照。
安全ゴーグル、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 灼熱感。他の症状については「吸入」参照。
作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。
口をすすぐ。吐かせない。 マウス対マウスの人工呼吸禁止。訓練を受けた者が酸素吸入を行う。医療機関に連絡する。「注」参照。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・直ちに危険区域から立ち退く! 
・専門家に相談する! 
・換気。
・すべての発火源を取り除く。
・残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。
液体に向けて水を噴射してはならない
この物質を環境中に放出してはならない
・自給式呼吸器付気密化学保護衣。

・耐火設備(条件)。
・食品や飼料から離しておく。
・涼しい場所。
・安定化した状態でのみ貯蔵。

・海洋汚染物質。
・EU分類
 記号 : F+, T+, N
 R : 12-26-50/53
 S : 1/2-7/9-16-36/37-38-45-60-61
・国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1
・国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):3
・国連包装等級(UN Packing Group):I
重要データは次ページ参照
ICSC番号:0492 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

シアン化水素、液化 ICSC番号:0492











物理的状態; 外観:
特徴的な臭気のある、無色の気体あるいは液体*

物理的危険性:
この気体は空気とよく混合し、爆発性混合物を生成しやすい。

化学的危険性:
加熱、塩基、2%を超える水の影響下、あるいは化学的に安定化されていないと重合することがあり、火災や爆発の危険を伴う。燃焼すると、窒素酸化物などの有毒で腐食性の気体を生成する。水溶液は弱酸である。アルコール混合物中で酸化剤、塩化水素と激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。

許容濃度:
TLV:4.7 ppm(天井値); (皮膚) (ACGIH 2003)

暴露の経路:
体内への吸収経路:吸入、経皮、経口摂取

吸入の危険性:
20℃で気化したとき、空気は汚染されてきわめて急速に有害濃度に達する。

短期暴露の影響:
眼、気道を刺激する。細胞呼吸に影響を与え、痙攣を生じ、意識を喪失することがある。死に至ることがある。医学的な経過観察が必要である。「注」参照。

長期または反復暴露の影響:
甲状腺に影響を与えることがある。

物理的性質
・沸点:26℃
・融点:−13℃
・比重(水=1):0.69(液体)
・水への溶解性:混和する
・蒸気圧:82.6 kPa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):0.94
・引火点:−18℃(C.C.)
・発火温度:538℃
・爆発限界:5.6〜40.0 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):−0.25
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性が非常に強い。

・作業時のどの時点でも、許容濃度(天井値)を超えてはならない。
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要である;指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく。
・暴露の程度によっては、定期検診が必要である。
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること。
・シアン化水素暴露の可能性がある区域内において、単独で作業してはならない。
・このカードに記載された勧告事項は、安定剤入りでさせたシアン化水素にも適用される。
・他の国連番号:1613、シアン化水素、水溶液、シアン化水素20%を超えない; 1614、シアン化水素、安定剤入り、多孔性の不活性物質に吸収; 3294、シアン化水素アルコール溶液、シアン化水素45%を超えない
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−61S1051
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)4;F(燃焼危険性)4;R(反応危険性)2;
付加情報


ICSC番号:0492
更新日:2003.05
シアン化水素、液化
© IPCS, CEC, 1993

ICSCホームページへもどる

国立医薬品食品衛生研究所