国際化学物質安全性カード

ビス(2-クロロエチル)エーテル ICSC番号:0417
ビス(2-クロロエチル)エーテル
BIS(2-CHLOROETHYL) ETHER
Dichloroethyl ether
2,2'-Dichloroethyl ether
1,1'-Oxybis(2-chloro)ethane
sym-Dichloroethyl ether
Diethylene glycol dichloride
C4H8Cl2O / (ClCH2CH2)2O
分子量:143.02
CAS登録番号:111-44-4
RTECS番号:KN0875000
ICSC番号:0417
国連番号:1916
EC番号:603-029-00-2
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 引火性。
火災時に刺激性もしくは有毒なフュームやガスを放出する。
裸火禁止、火花禁止、禁煙
粉末消火薬剤、水噴霧、泡消火薬剤、二酸化炭素。
爆発 55℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。
55℃以上では、密閉系および換気。
火災時:圧力容器に水を噴霧して冷却するが、水が直接かからないようにする。
身体への暴露
ミストの発生を防ぐ

吸入 咳、咽頭痛、吐き気、嘔吐、灼熱感、息苦しさ。
症状は遅れて現われることがある(「注」参照)。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。医療機関に連絡する。
皮膚 吸収される可能性あり
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。医療機関に連絡する。
発赤、痛み。
顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 腹痛、 吐き気、 嘔吐、灼熱感。
作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。
口をすすぐ。吐かせる(意識がある場合のみ!)。安静。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・換気。
・すべての発火源を取り除く。
・漏れた液やこぼれた液を密閉式の容器に出来る限り集める。
・残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。
・(個人用保護具:化学保護衣)

・耐火設備(条件)。
・食品や飼料から離しておく。
・「化学的危険性」参照。
・暗所に保管。
・密封。

・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・海洋汚染物質。
・EU分類
 記号 : T+
 R : 10-26/27/28-40
 S : (1/2)-7/9-27-28-36/37-45
・国連危険物分類(UN Haz Class):6.1
・国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):3
・国連包装等級(UN Pack Group):II

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0417 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

ビス(2-クロロエチル)エーテル ICSC番号:0417











物理的状態; 外観:
特徴的な臭気のある、澄明、無色の液体

物理的危険性:
この物質の蒸気は空気より重い。

化学的危険性:
空気や光に暴露すると爆発性過酸化物を生成することがある。燃焼あるいは水と接触すると分解し、塩化水素を含む有毒なフュームを生じる。強力な酸化剤と反応する。クロロスルホン酸、発煙硫酸と激しく反応する。

許容濃度:
TLV:5 ppm(TWA), 10 ppm(STEL); (皮膚); A4(人における発がん性が分類できていない物質) (ACGIH 2004)
MAK:10 ppm, 59 mg/m3; ピーク暴露限度カテゴリー:I(1); 皮膚吸収(H); (DFG 2004) (訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:蒸気の吸入、経皮、経口摂取

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてやや急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
眼、気道を刺激する。蒸気を吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある(「注」参照)。許容濃度をはるかに超えると、死に至ることがある。これらの影響は遅れて現われることがある。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。

物理的性質
・沸点:178℃
・融点:−50℃
・比重(水=1):1.22
・蒸気圧:0.206 kPa(25℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.9
・引火点:55℃(C.C.)
・発火温度:369℃
・爆発限界:2.7〜? vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.29
環境に関する
データ

・肺水腫の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・医師または医師が認定した者による適切な吸入療法の迅速な施行を検討する。
・添加された安定剤や抑制剤がこの物質の毒性に影響を与える可能性があるので、専門家に相談する。
・蒸留前に過酸化物をチェックする;検出された場合は除去する。
・DCEE、Chlorex はいずれも商品名である。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−61GTF1-II
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)3;F(燃焼危険性)2;R(反応危険性)1;
付加情報


ICSC番号:0417
作成日:2000.10
ビス(2-クロロエチル)エーテル
© IPCS, CEC, 1993

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