国際化学物質安全性カード

三酸化ヒ素 ICSC番号:0378
三酸化ヒ素
ARSENIC TRIOXIDE
Arsenic(III)oxide
Arsenous oxide anhydride
White arsenic
Arsenous acid anhydride
As2O3
分子量:197.8
CAS登録番号:1327-53-3
RTECS番号:CG3325000
ICSC番号:0378
国連番号:1561
EC番号:033-003-00-0
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 不燃性。
火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。

周辺の火災時:適切な消火薬剤を使用する。
爆発


身体への暴露
粉塵の拡散を防ぐ! 
あらゆる接触を避ける! 
(妊娠中の)女性への暴露を避ける! 
いずれの場合も医師に相談
吸入 灼熱感、咳、息切れ、喘鳴、頭痛、咽頭痛、めまい、脱力感
「経口摂取」参照。
症状は遅れて現われることがある(「注」参照)。
局所排気または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。医療機関に連絡する。
皮膚 皮膚の乾燥、発赤、皮膚熱傷、痛み、水疱
保護手袋、保護衣
汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。医療機関に連絡する。
発赤、痛み、重度の熱傷、結膜炎
安全ゴーグル、または粉末の場合には呼吸用保護具と眼用保護具の併用
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 灼熱感、嘔吐、吐き気、腹痛、胃痙攣、下痢、筋痙直、ショック、死
作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。
口をすすぐ。吐かせる(意識がある場合のみ!)。安静。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・こぼれた物質を真空掃除機で吸引する。
・残留分を注意深く集め、安全な場所に移す。
この物質を環境中に放出してはならない
・(個人用保護具: 自給式呼吸器付完全保護衣)。

・食品や飼料、強力な還元剤から離しておく。

・破損しない包装;破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる。
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・海洋汚染物質。
・EU分類
 記号 : T+, N
 R : 45-28-34-50/53
 S : 53-45-60-61
 Note : E
・国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1
・国連包装等級(UN Packing Group):II

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0378 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

三酸化ヒ素 ICSC番号:0378











物理的状態; 外観:
白色または透明な塊状物、あるいは結晶性粉末

物理的危険性:


化学的危険性:
水溶液は弱酸であり、還元剤と反応し非常に有毒なガス(アルシン[ICSC0222])を生じることがある。

許容濃度:
TLV:(Asとして) 0.01 mg/m3(TWA); A1(人における発がん性が確認されている物質); BEI(生物学的暴露指標)記載あり; (ACGIH 2004) (訳注:詳細は ACGHI の TLVs and BEIs を参照)
MAK:発がん性カテゴリー:1; 生殖細胞変異原性グループ:3A; (DFG 200?) (2004) (訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:エーロゾルの吸入、経口摂取

吸入の危険性:
20℃ではほとんど気化しない。しかし、浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
眼、皮膚、気道に対して腐食性を示す。血液、心血管系、神経系、肝臓に影響を与えることがある。 死に至ることがある。これらの影響は遅れて現われることがある (参照 「注」)。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 気道、皮膚(角化症)、骨髄(造血障害)、心血管系、神経系、肝臓に対してに影響を与え、貧血、機能障害を生じることがある。 人で発がん性を示す。

物理的性質
・昇華点:193℃
・融点:275〜313℃
・比重(水=1):3.7〜4.2
・水への溶解度:1.2〜3.7 g/100 ml(20℃)
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性がある。
・環境に有害な場合がある;鳥類、魚類、哺乳類への影響にとくに注意すること。

・物理的性質は物質の結晶状態による。
・暴露の程度によっては、定期検診を勧める。
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要である;指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく。
・急性中毒症状は暴露後30分〜1時間以内に出現するが、何時間か遅れることもある。
・中毒濃度に達していても、臭気として感じないので注意すること。
作業衣を家に持ち帰ってはならない
・このカードに記載された勧告事項は三価の無機ヒ素化合物(亜ヒ酸塩)にも適用される。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−61GT5-II
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)3;F(燃焼危険性)0;R(反応危険性)2;
付加情報


ICSC番号:0378
更新日:1997.04
三酸化ヒ素
© IPCS, CEC, 1993

ICSCホームページへもどる

国立医薬品食品衛生研究所