国際化学物質安全性カード

硫酸 ICSC番号:0362
硫酸
SULFURIC ACID
Sulfuric acid 100%
Oil of vitriol
H2SO4
分子量:98.1
CAS登録番号:7664-93-9
RTECS番号:WS5600000
ICSC番号:0362
国連番号:1830
EC番号:016-020-00-8
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 不燃性。多くの反応により、火災や爆発を生じることがある。火災時に刺激性もしくは有毒なフュームやガスを放出する。
引火性物質との接触禁止
可燃性物質との接触禁止

周辺の火災時:水は不可。粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素。
爆発 塩基、可燃性物質、酸化剤、還元剤、水と接触すると、火災および爆発の危険性がある。

火災時:水を噴霧して容器類を冷却するが、この物質に水が直接かからないようにする。
身体への暴露
ミストの発生を防ぐ
あらゆる接触を避ける
いずれの場合も医師に相談
吸入 腐食性。
灼熱感、咽頭痛、咳、息苦しさ、息切れ。
症状は遅れて現われることがある(「注」参照)。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。人工呼吸が必要なことがある。医療機関に連絡する。
皮膚 腐食性。
発赤、痛み、水疱、重度の皮膚熱傷。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。医療機関に連絡する。
腐食性。
顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 腐食性。
腹痛、灼熱感、ショック/虚脱。
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。吐かせない。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・専門家に相談する!
・危険区域から立ち退く!
おがくず他可燃性吸収剤に吸収させてはならない
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣。
この物質を環境中に放出してはならない

・可燃性物質、還元性物質、強力な酸化剤、強塩基、食品や飼料、混触危険物質から離しておく。
・「化学的危険性」参照。

・ステンレススチールの容器に貯蔵してよい。
・耐腐食性のコンクリートの床のある場所に貯蔵すること。

・破損しない包装。破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる。
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : C
 R : 35
 S : (1/2-)26-30-45
 Note : B
・国連危険物分類(UN Haz Class):8
・国連包装等級(UN Pack Group):II

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0362 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

硫酸 ICSC番号:0362











物理的状態; 外観:
無臭、無色、油状の吸湿性液体

物理的危険性:


化学的危険性:
強力な酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質と激しく反応する。強酸であり、塩基と激しく反応し、ほとんどの普通金属に対して腐食性を示して引火性/爆発性気体(水素[ICSC番号 0001])を生成する。水、有機物と激しく反応して熱を放出する。
「注」参照。加熱すると、刺激性のあるいは有毒なフュームやガス(イオウ酸化物)を生成する。

許容濃度:
TLV:0.2 mg/m3 (気管気管支画分);A2 (人における発がん性が疑われる物質);(無機強酸ミスト中に含まれる硫酸) (ACGIH 2006)。
(訳注:詳細は ACGHI の TLVs and BEIs を参照)

MAK:0.1 mg/m3 (吸引性画分); ピーク暴露限度カテゴリー:I(1) (瞬間値0.2 mg/m3を超えてはならない);発がん性カテゴリー:4;妊娠中のリスクグループ:C (DFG 2006)。
(訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:エーロゾルの吸入、経口摂取。

吸入の危険性:
20℃ではほとんど気化しない。しかし、噴霧すると浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
腐食性。眼、皮膚、気道に対して強い腐食性を示す。経口摂取すると、腐食性を示す。
このエーロゾルを吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある(「注」参照)。

長期または反復暴露の影響:
反復または長期のエーロゾルへの暴露により、肺が冒されることがある。反復または長期のエーロゾルへの暴露により、歯牙酸蝕の危険性がある。この物質を含む無機強酸ミストは人に対して発がん性を示す。

物理的性質
・沸点(分解):340℃
・融点:10℃
・比重(水=1):1.8
・水への溶解性:混和する
・蒸気圧:0.13 kPa(146℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3.4
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性がある。

・他の国連番号:1831(発煙硫酸)、国連危険物分類:8、副次的危険性による分類:6.1、国連包装等級:I。
・他の国連番号:1832(廃硫酸)、国連危険物分類:8、国連包装等級:II。
・肺水腫の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
この物質中に水を注いではならない。溶解または希釈する時は必ず水の中にこの物質を徐々に加えること。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−80S1830、80GC1-II+III
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)3;F(燃焼危険性)0;R(反応危険性)2;W
付加情報


ICSC番号:0362
更新日:2000.10
硫酸
© IPCS, CEC, 1993

ICSCホームページへもどる

国立医薬品食品衛生研究所