国際化学物質安全性カード

2,4-トルエンジイソシアナート ICSC番号:0339
2,4-トルエンジイソシアナート
2,4-TOLUENE DIISOCYANATE
4-Methyl-meta-phenylene diisocyanate
2,4-Diisocyanatotoluene
2,4-Diisocyanato-1-methylbenzene
C9H6N2O2 / CH3C6H3(NCO)2
分子量:174.2
CAS登録番号:584-84-9
RTECS番号:CZ6300000
ICSC番号:0339
国連番号:2078
EC番号:615-006-00-4
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 可燃性。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。
裸火禁止
水、活性な化学物質との接触禁止
粉末消火薬剤、二酸化炭素
大量の場合のみ水を用いる
爆発 密閉容器の場合、熱が加えられたり水や反応性化学物質が混じっていると、圧力が上昇して爆発することがある。

火災時:水を噴霧して容器類を冷却するが、この物質に水が直接かからないようにする。
安全な場所から消火作業を行う。
身体への暴露
あらゆる接触を避ける! 
いずれの場合も医師に相談
吸入 腹痛、咳、吐き気、息切れ、咽頭痛、嘔吐
症状は遅れて現われることがある(「注」参照)。
局所排気。呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。人工呼吸が必要なことがある。医療機関に連絡する。
皮膚 発赤、灼熱感、痛み
保護手袋、保護衣
洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。医療機関に連絡する。
発赤、痛み、かすみ眼
顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 「吸入」参照。
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。水に活性炭を懸濁した液を飲ませる。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・危険区域から立ち退く! 
・大量にこぼれた場合は専門家に相談する! 
・漏れた液をふた付きの容器に集める。
・残留液をアンモニア(4〜8%)、洗剤(2%)、水の混合物で処理する。
・残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。
・固形の場合はこの物質を容器に集める。
・(個人用保護具: 自給式呼吸器付完全保護衣)。

・20〜25℃で貯蔵するのが望ましい。
・食品や飼料から離しておく。
・「化学的危険性」参照。
・乾燥。
・換気のよい場所に保管。

・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : T+
 R : 26-36/37/38-40-42/43-52/53
 S : (1/2-)23-36/37-45-61
 Note : C
・国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1
・国連包装等級(UN Packing Group):II

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0339 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

2,4-トルエンジイソシアナート ICSC番号:0339











物理的状態; 外観:
刺激臭のある、無色〜淡黄色の液体または結晶。空気に暴露すると淡黄色になる

物理的危険性:


化学的危険性:
塩基、第三級アミン、塩化アシルの影響下で重合することがあり、火災または爆発の危険を伴う。燃焼すると、有毒な蒸気やガス(窒素酸化物やイソシアナートなど)を生成する。水、酸、アルコールと容易に反応して、圧力上昇による爆発の危険をもたらす。

許容濃度:
TLV:0.005 ppm(TWA);0.02 ppm(STEL); A4(人における発がん性が分類できていない物質); SEN(感作物質) (ACGIH 2004) (訳注:詳細は ACGHI の TLVs and BEIs を参照)
MAK:気道感作(Sa); Carcinogen category発がん性カテゴリー:3A (DFG 2004) (訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:蒸気の吸入、エーロゾルの吸入、経口摂取

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてやや急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
この物質、この物質の蒸気やエーロゾルは、眼、皮膚、気道を刺激する。蒸気を吸入すると、喘息様反応を引き起こすことがある(「注」参照)。蒸気を吸入すると、化学気管支炎、肺炎、肺水腫を引き起こすことがある。許容濃度をはるかに超えると、死に至ることがある。これらの影響は遅れて現われることがある。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:
反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。反復または長期の吸入により、喘息を引き起こすことがある。人で発がん性を示す可能性がある。

物理的性質
・沸点:251℃
・融点:22℃
・比重(水=1):1.2
・水への溶解性:反応する
・蒸気圧:1.3 Pa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):6.0
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.00
・引火点:127℃(C.C.)
・発火温度:620℃
・爆発限界:0.9〜9.5 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):0.21
環境に関する
データ

・工業用のトルエンジイソシアナートは、2,4- および2,6-異性体の混合体(80:20)で、TDI は一般名である。
・暴露の程度によっては、定期検診を勧める。
・医師または医師が認定した者による適切な吸入療法の迅速な施行を検討する。
・喘息の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・この物質により喘息の症状を示した者は、以後この物質に接触しないこと。
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−61S2078 または 61GT1-II
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)3;F(燃焼危険性)1;R(反応危険性)1
付加情報


ICSC番号:0339
更新日:1995.03
2,4-トルエンジイソシアナート
© IPCS, CEC, 1993

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国立医薬品食品衛生研究所