国際化学物質安全性カード

プロピオニトリル ICSC番号:0320
プロピオニトリル
PROPIONITRILE
Propanenitrile
Ethyl cyanide
Cyanoethane
C3H5N / CH3CH2CN
分子量:55.1
CAS登録番号:107-12-0
RTECS番号:UF9625000
ICSC番号:0320
国連番号:2404
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 引火性が高い。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。加熱すると、破裂の危険を伴う圧力上昇が起こる。
裸火禁止、火花禁止、禁煙高温面や強酸化剤との接触禁止
粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素。水は効果がない場合がある。
爆発 蒸気/空気の混合気体は爆発性である。加熱により圧力が上昇し、破裂の危険性がある。強酸化剤に接触すると火災や爆発の危険性がある。
密閉系、換気、防爆型電気および照明設備。充填、取り出し、取り扱い時に圧縮空気を使用してはならない。防爆用工具を使用する。
火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。
身体への暴露
作業環境管理を厳密に! 
いずれの場合も医師に相談
吸入 頭痛、咽頭痛、胸部圧迫感、息切れ、吐き気、嘔吐、倦怠感、意識喪失、 呼吸器および心不全。
症状は遅れて現われることがある(「注」参照)。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。人工呼吸が必要なことがある。マウス対マウスの人工呼吸禁止。
医療機関にただちに連絡する。
「注」参照。
皮膚 吸収されやすい。発赤。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。医療機関にただちに連絡する。
発赤、痛み。
顔面シールド。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 「吸入」参照。
作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。
口をすすぐ。吐かせない。 コップ1、2杯の水を飲ませる。
医療機関にただちに連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・専門家に相談する! 
・危険区域から立ち退く! 
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣。
・換気。
・すべての発火源を取り除く。
・漏れた液を密閉式の容器に集める。
・残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。

・耐火設備(条件)。
・換気のよい場所に保管。
・強酸化剤、酸、食品や飼料から離しておく。

・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・国連危険物分類(UN Hazard Class):3
・国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):6.1
・国連包装等級(UN Packing Group):II
・GHS分類
  注意喚起語:危険
  シンボル:炎-どくろ-健康有害性
  引火性の高い液体および蒸気
  飲み込んだり、皮膚に接触または吸入すると生命に危険
  眠気やめまいのおそれ
  皮膚および眼刺激
  呼吸器系への刺激のおそれ
  飲み込んで気道に侵入すると有害のおそれ

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0320 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

プロピオニトリル ICSC番号:0320











物理的状態; 外観:
特徴的な臭気のある、無色の液体

物理的危険性:
この蒸気は空気とよく混合し、爆発性混合物を生成しやすい。この蒸気は空気より重く、地面あるいは床に沿って移動することがある。遠距離引火の可能性がある。

化学的危険性:
加熱、燃焼および高温面と接触すると分解し、窒素酸化物やシアン化水素を含む有毒なフュームを生じる。強酸化剤と激しく反応し、火災及び爆発の危険をもたらす。酸や蒸気および温水と反応し、有毒で可燃性のシアン化水素を生成する。

許容濃度:
TLV は設定されていない。

暴露の経路:
体内への吸収経路:蒸気の吸入および経皮、経口摂取。

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてきわめて急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
この物質は中程度に眼や皮膚を刺激する。蒸気は上気道を刺激する。細胞呼吸に影響を与え、代謝性アシドーシスや中枢神経系の抑制、心臓障害を生じることがあり、死に至ることがある。

長期または反復暴露の影響:
血液に影響を与え、貧血を起こすことがある。経口摂取すると、消化器系に影響を与え、潰瘍を形成することがある。腎臓や肝臓、甲状腺に影響を与え、機能障害を生じることがある。

物理的性質
・沸点:97℃
・融点:−92℃
・比重(水=1):0.78
・水への溶解度:10 g/100 ml (20 ℃) (よく溶ける)
・蒸気圧:5.2 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):1.9
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.05
・粘度: 0.56 mm2/s (40 ℃)
・引火点:2℃ (c.c.)
・発火温度:510℃
・爆発限界:3.1〜? vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):0.16
環境に関する
データ
・環境に有害な場合がある。水生生物への影響にとくに注意すること。

・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要である。指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく。
・特別に訓練された応急処置者または医療従事者によってのみ酸素処置を行う。
・肺水腫の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
作業衣を家に持ち帰ってはならない
・アセトニトリル[ICSC番号 0088]、シアン化水素、液化[ICSC番号 0492]、シアン化カリウム[ICSC番号 0671]、シアン化ナトリウム[ICSC番号 1118]も参照のこと。
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)4;F(燃焼危険性)3;R(反応危険性)1;
付加情報


ICSC番号:0320
更新日:2011.06
プロピオニトリル
© IPCS, CEC, 1993

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国立医薬品食品衛生研究所