国際化学物質安全性カード

フッ化水素 ICSC番号:0283
フッ化水素
HYDROGEN FLUORIDE
Hydrofluoric acid, anhydrous
(圧力容器)
HF
分子量:20.0
CAS登録番号:7664-39-3
RTECS番号:MW7875000
ICSC番号:0283
国連番号:1052
EC番号:009-002-00-6
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 不燃性。
多くの反応により、火災や爆発を生じることがある。

周辺の火災時:適切な消火薬剤を使用する。
爆発

火災時:水を噴霧して圧力容器を冷却するが、水が直接かからないようにする。
安全な場所から消火作業を行う。
身体への暴露
あらゆる接触を避ける
いずれの場合も医師に相談
吸入 灼熱感、咳、めまい、頭痛、息苦しさ、吐き気、息切れ、咽頭痛、嘔吐。
症状は遅れて現われることがある(「注」参照)。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。医療機関に連絡する。
皮膚 吸収される可能性あり
発赤、痛み、重度の皮膚熱傷、水疱。
「吸入」参照。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。医療機関に連絡する。
発赤、痛み、重度の熱傷。
顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 腹痛、灼熱感、下痢、吐き気、嘔吐、脱力感、虚脱。
作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。
口をすすぐ。吐かせない。 医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・危険区域から立ち退く! 
・専門家に相談する! 
・換気。
・細かな噴霧水を用いて蒸気を除去する。
・(個人用保護具:自給式呼吸器付気密化学保護衣.)

・耐火設備(条件)。
・食品や飼料から離しておく。
・「化学的危険性」参照。
・涼しい場所。
・換気のよい場所に保管。

・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : T+, C
 R : 26/27/28-35
 S : (1/2-)7/9-26-36/37/39-45
・国連危険物分類(UN Haz Class):8
・国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):6.1
・国連包装等級(UN Packing Group):I

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0283 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

フッ化水素 ICSC番号:0283











物理的状態; 外観:
刺激臭のある、無色の気体あるいは無色の発煙性の液体

物理的危険性:


化学的危険性:
強酸であり、塩基と激しく反応し、腐食性を示す。多くの化合物と激しく反応し、火災および爆発の危険をもたらす。金属、ガラス、ある種のプラスチック、ゴム、被膜剤を侵す。

許容濃度:
TLV:(Fとして) 0.5 ppm(TWA); 3 ppm(天井値); BEI(生物学的暴露指標)記載あり; (ACGIH 2005) (訳注:詳細は ACGHI の TLVs and BEIs を参照)
MAK:1 ppm, 0.83 mg/m3; ピーク暴露限度カテゴリー:I(2); 妊娠中のリスクグループ:C; BAT:7 mg/gクレアチニン (DFG 2005) (訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:吸入、経皮、経口摂取

吸入の危険性:
容器を開放すると、空気中でこの気体はきわめて急速に有害濃度に達する。

短期暴露の影響:
眼、皮膚、気道に対して腐食性を示す。この気体や蒸気を吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある(「注」参照)。低カルシウム血を引き起こすことがある。許容濃度を超えると、死に至ることがある。これらの影響は遅れて現われることがある。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:
フッ素沈着を引き起こすことがある。

物理的性質
・沸点:20℃
・融点:−83℃
・比重(水=1):1.0 (液体、4℃)
・水への溶解性:非常によく溶ける
・蒸気圧:122 kPa(25℃)
・相対蒸気密度(空気=1):0.7
環境に関する
データ

・他の国連番号:1790(フッ化水素水溶液)、国連危険物分類:8、国連の副次的危険性による分類:6.1、 国連包装等級:I(>60%)
・作業時のどの時点でも、許容濃度(天井値)を超えてはならない。
・肺水腫の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・医師または医師が認定した者による適切な吸入療法の迅速な施行を検討する。
・暴露の程度によっては、定期検診が必要である。
・圧力容器が漏出しているときは、気体が液状で漏れるのを防ぐため、洩れ口を上にする。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−80S1052 または 80GCT1-I
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)3;F(燃焼危険性)0;R(反応危険性)2;
付加情報


ICSC番号:0283
更新日:2000.04
フッ化水素
© IPCS, CEC, 1993

ICSCホームページへもどる

国立医薬品食品衛生研究所