国際化学物質安全性カード
クロロ酢酸
ICSC:0235
CHLOROACETIC ACID
ピアレビュー:2015/06/26
モノクロロ酢酸
クロロエタン酸
2-クロロ酢酸
Monochloroacetic acid
Chloroethanoic acid
MCA
CAS登録番号:79-11-8
RTECS番号:AF8575000
国連番号: 1751
EC番号:607-003-00-1
EINECS番号:201-178-4
化学式:C2H3ClO2/ClCH2COOH
分子量:94.5
災害/
暴露のタイプ
一次災害/急性症状 予防 応急処置/消火活動
火災 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。 裸火禁止。 混触危険物との接触禁止。 「化学的危険性」参照。 水噴霧、粉末消火薬剤、アルコール耐性泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。
爆発 火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。
身体への暴露 あらゆる接触を避ける! いずれの場合も医師に相談! 応急処置:個人用保護具。 「注」参照。
吸入 咽頭痛。 咳。 息切れ。 胸骨背部の灼熱感。 息苦しさ。 症状は遅れて現われることがある。 「注」参照。 他の症状については、「経口摂取」参照。 局所排気、または呼吸用保護具を使用する。 新鮮な空気、安静。 半座位。 人工呼吸が必要なことがある。 直ちに医療機関に連絡する。
皮膚 吸収される可能性あり! 発赤。 痛み。 皮膚熱傷。 他の症状については「経口摂取」参照。 保護手袋。 保護衣。 応急処置を行うときは、保護手袋を着用する。 少なくとも15分間多量の水で洗い流した後、汚染された衣服を脱がせ、再度洗い流す。 「注」参照。 直ちに医療機関に連絡する。
充血。 痛み。 重度の熱傷。 粉末の場合には呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。 数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 直ちに医療機関に連絡する。
経口摂取 口や喉の熱傷。 腹痛。 嘔吐。 下痢。 痙攣。 ショック/虚脱。 意識喪失。 作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。 口をすすぐ。 吐かせない。 直ちに医療機関に連絡する。 「注」参照。
漏洩物処理 包装・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・下水に流してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない
・EU分類
記号:T, C, N; R:23/24/25-34-50; S:(1/2)-26-36/37/39-45-61-63
・国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):8; 国連包装等級(UN Packing Group):II
・GHS分類
注意喚起語:危険
金属腐食のおそれ
飲み込むと、または皮膚に接触すると有毒
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
呼吸器への刺激のおそれ
臓器の障害
水生生物に、非常に強い毒性
緊急時対応 貯蔵
・NFPA(米国防火協会)コード:H(健康有害性)4;F(燃焼危険性)1;R(反応危険性)0 ・混触危険物質および食品や飼料から離しておく ・「化学的危険性」参照
・乾燥
・元の容器でのみ貯蔵
・密封
・床面に沿って換気
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
重要データ
≪物理的状態;外観≫
刺激臭のある無色の 吸湿性の結晶。

≪物理的危険性≫
蒸気は空気より重い。

≪化学的危険性≫
燃焼すると、分解する。 塩化水素およびホスゲンなどの有毒なフュームを生じる。 水溶液は、中程度の強さの酸である。 金属類を侵す。 可燃性/爆発性のガス(水素-ICSC 0001 参照)を生じる。 塩基、酸化性物質および還元剤と反応する。 有毒で引火性のガスを生じる。 中毒、火災、爆発の危険を生じる。 ある種のプラスチック、ある種のゴムおよび被覆剤を侵す。

≪許容濃度≫


≪暴露の経路≫
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。

≪吸入の危険性≫
20℃で気化すると空気が汚染されて、 ゆっくりと有害濃度に達する。

≪短期暴露の影響≫
本物質は眼、皮膚および気道に対して、腐食性を示す。 高濃度で吸入すると、眼や上気道に腐食の影響が現われてから、肺水腫を引き起こすことがある。 「注」参照。 代謝に影響を与えることがある。 代謝性アシドーシスおよび多臓器不全を生じることがある。 曝露すると、死を引き起こすことがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。

≪長期または反復暴露の影響≫
反復または長期の吸入により、肺に影響を与えることがある。

物理的性質 環境影響データ
・沸点:189℃
・「注」参照
・密度:1.58 g/cm3 (20℃)
・水への溶解度(20℃) : 非常によく溶ける
・蒸気圧:< 10 Pa (25℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3.3
・引火点:126℃ (c.c.)
・発火温度:470℃
・爆発限界:8 -? vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):0.34
・水生生物に対して強い毒性がある
・皮膚に接触したら、ただちに多量の水で洗い流す必要がある。あるいは、曝露された皮膚を3〜5%炭酸水素ナトリウムに浸してもよい
・皮膚表面の5%以上が重度の影響を受けると、生命をも危うくする中毒が生ずる可能性がある
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要であるため、指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく
・ジクロロ酢酸ナトリウムは解毒剤になるであろう
・追加情報は中毒情報センターあるいは専門家に相談すること
・肺水腫の症状は、2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である
・医師または医師が認定した者による、適切な吸入療法の、迅速な施行を検討する
・融点は、α型=63℃、β型=56.2℃、γ型=52.5℃
・他の国連番号:1750 クロロ酢酸、溶液;3250 クロロ酢酸、溶融
付加情報

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