国際化学物質安全性カード

塩化アセチル ICSC番号:0210
塩化アセチル
ACETYL CHLORIDE
Acetic chloride
Ethanoyl chloride
Acetic acid chloride
CH3COCl / C2ClH3O
分子量:78.5
CAS登録番号:75-36-5
RTECS番号:AO6390000
ICSC番号:0210
国連番号:1717
EC番号:607-011-00-5
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 引火性が高い。多くの反応により、火災や爆発を生じることがある。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。
裸火禁止、火花禁止、禁煙高温面との接触禁止
粉末消火薬剤、二酸化炭素
水系消火薬剤は不可
水は不可
爆発 蒸気/空気の混合気体は爆発性である。
密閉系、換気、防爆型電気および照明設備。帯電を防ぐ(例えばアースを使用)。充填、取り出し、取扱い時に圧縮空気を使用してはならない。防爆用工具を使用する。
火災時:水を噴霧して容器類を冷却するが、物質に水が直接かからないようにする。
身体への暴露
あらゆる接触を避ける! 
いずれの場合も医師に相談
吸入 灼熱感、咳、息切れ、咽頭痛
呼吸用保護具。密閉系および換気。
新鮮な空気、安静。半座位。人工呼吸が必要になることがある。医療機関に連絡する。
皮膚 皮膚の乾燥、発赤、重度の皮膚熱傷、灼熱感、痛み、水疱
保護手袋、保護衣
汚染された衣服を脱がせる。多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。医療機関に連絡する。
発赤、痛み、重度の熱傷
安全眼鏡、顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 腹痛、灼熱感、咳、息切れ、咽頭痛
他の症状については「吸入」参照。
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。吐かせない。 何も飲ませない。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・危険区域から立ち退く! 
・専門家に相談する! 
・漏れた液を密閉式の容器に集める。
・残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。
下水に流してはならない
・(個人用保護具: 自給式呼吸器付完全保護衣)。

・耐火設備(条件)。
・混触危険物質から離しておく。
・「化学的危険性」参照。
・乾燥。
・密封。

・気密。
・破損しない包装;破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる。
・EU分類
 記号 : F, C
 R : 11-14-34
 S : (1/2-)9-16-26-45
・国連危険物分類(UN Hazard Class):3
・国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):8
・国連包装等級(UN Packing Group):II

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0210 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

塩化アセチル ICSC番号:0210











物理的状態; 外観:
刺激臭のある、無色の発煙性液体

物理的危険性:
この蒸気は空気より重く、地面あるいは床に沿って移動することがある;遠距離引火の可能性がある。

化学的危険性:
加熱や燃焼により分解し、塩化水素[ICSC0163]、ホスゲン[ICSC0007])などの有毒で腐食性のフュームを生じる。水、アルコール、酸、塩基、ある種の金属粉末、その他多くの化合物と激しく反応して、火災や爆発の危険をもたらす。水の存在下で、多くの金属を侵す。水中で加水分解生成物は、腐食性の塩酸および酢酸などである。

許容濃度:
TLV は設定されていない。
MAK は設定されていない。

暴露の経路:
体内への吸収経路:蒸気の吸入、経口摂取

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてきわめて急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
蒸気は眼、気道を刺激する。眼、皮膚に対して腐食性を示す。経口摂取すると、腐食性を示す。蒸気を吸入すると、肺水腫を起こすことがある(「注」参照)。意識を喪失することがある。これらの影響は遅れて現われることがある。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を起こすことがある。 高濃度の蒸気の吸入により肺が冒されることがある。

物理的性質
・沸点:51℃
・融点:−112℃
・比重(水=1):1.11
・水への溶解性:反応する
・蒸気圧:32 kPa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):2.7
・引火点:5℃(C.C.)
・発火温度:390℃
・爆発限界:7.3〜19 vol%(空気中)
環境に関する
データ
・環境に有害な場合がある;水への影響にとくに注意すること。

・水系消火薬剤(水、泡消火薬剤)などの消火薬剤と激しく反応する。
・肺水腫の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・医師または医師が認定した者による適切な吸入療法の迅速な施行を検討する。
火や高温面の近くで、または溶接作業中に使用してはならない
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−30S1717
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)3;F(燃焼危険性)3;R(反応危険性)2;W
付加情報


ICSC番号:0210
更新日:1995.10
塩化アセチル
© IPCS, CEC, 1993

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