国際化学物質安全性カード

ニトログリセリン ICSC番号:0186
ニトログリセリン
NITROGLYCERIN
Glyceryl trinitrate
Glycerol trinitrate
1,2,3-Propanetriol trinitrate
Blasting oil
C3H5N3O9 / C3H5(NO3)3
分子量:227.1
CAS登録番号:55-63-0
RTECS番号:QX2100000
ICSC番号:0186
国連番号:0143(減感剤入り)
EC番号:603-034-00-X
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 爆発性。多くの反応により、火災や爆発を生じることがある。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。
裸火禁止、火花禁止、禁煙
高温面との接触禁止
粉末消火薬剤、水噴霧、泡消火薬剤、二酸化炭素
爆発 火災や爆発の危険性がある。
密閉系、換気、防爆型電気および照明設備。防爆用工具を使用する。摩擦や衝撃を与えない
火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。安全な場所から消火作業を行う。
身体への暴露
作業環境管理を厳密に! 
いずれの場合も医師に相談
吸入 頭痛、顔面紅潮、めまい
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。医療機関に連絡する。
皮膚 吸収される可能性あり
他の症状については「吸入」参照。
保護手袋、保護衣
汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。医療機関に連絡する。
発赤、痛み
顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 顔面紅潮、頭痛、めまい、吐き気、嘔吐、ショック/虚脱
作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。
口をすすぐ。吐かせる(意識がある場合のみ!)。水に活性炭を懸濁した液を飲ませる。直ちに医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・危険区域から立ち退く! 
・専門家に相談する! 
・すべての発火源を取り除く。
・(個人用保護具: 自給式呼吸器付完全保護衣)。
下水に流してはならない
この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液やこぼれた液を密閉式の容器に出来る限り集める。
・残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。

・安定化した状態でのみ貯蔵。
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する。
・耐火設備(条件)。
・密封。
・食品や飼料から離しておく。

・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : E, T+, N
 R : 3-26/27/28-33-51/53
 S : (1/2-)33-35-36/37-45-61
・国連危険物分類(UN Hazard Class):1.1D(減感剤入り)
・国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):6.1(減感剤入り)

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0186 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

ニトログリセリン ICSC番号:0186











物理的状態; 外観:
無色の〜黄色の粘稠性液体あるいは淡黄色の結晶

物理的危険性:


化学的危険性:
加熱すると、激しく燃焼または爆発することがある。衝撃、摩擦、または振動を加えると、爆発的に分解することがある。燃焼すると、窒素酸化物を含む有毒なフュームを生成する。オゾンと反応し、爆発の危険をもたらす。

許容濃度:
TLV:0.05 ppm(TWA); (皮膚); (ACGIH 2005)
MAK:BAT(職業性暴露に対する生物学的耐容値)の記載あり; 発がん性カテゴリー:3B; 皮膚吸収(H); (DFG 2005) (訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:エーロゾルの吸入、経皮、経口摂取

吸入の危険性:
20℃で気化したとき、空気は汚染されても有害濃度に達しないか、達してもきわめて遅い;しかし噴霧もしくは拡散すると、かなり急速に有害濃度に達する。。

短期暴露の影響:
眼を刺激する。心血管系に影響を与え、血圧低下を生じることがある。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:
反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。反復して暴露すると著しい耐性が生じる。暴露を短期間中止すると、突然死することがある。

物理的性質
・沸点以下218 ℃で分解する
・融点:13℃
・比重(水=1):1.6
・水への溶解性:溶けにくい
・蒸気圧:0.03 Pa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):7.8
・発火温度:270℃
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.62
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性が強い。

・閉ざされた場所で燃焼すると、爆轟することがある。
・アルコール飲料の使用により有害作用が増大する。
・他の国連番号:(国連番号 0144:ニトログリセリン含有量が1%を超え10%以下のアルコール溶液;国連危険物分類 1.1D)。(国連番号 1204:ニトログリセリン含有量が1%以下のアルコール溶液;国連危険物分類 3, 国連包装等級 II)。(国連番号 3064:ニトログリセリン含有量が1%を超え5%以下のアルコール溶液;国連危険物分類 3, 国連包装等級 II)。
・添加された安定剤や抑制剤がこの物質の毒性に影響を与える可能性があるので、専門家に相談する。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−10G1.1
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)2;F(燃焼危険性)3;R(反応危険性)4;
付加情報


ICSC番号:0186
更新日:2005.10
ニトログリセリン
© IPCS, CEC, 1993

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国立医薬品食品衛生研究所