国際化学物質安全性カード

硝酸 ICSC番号:0183
硝酸
NITRIC ACID
Concentrated Nitric Acid (70%)
HNO3
分子量:63.0
CAS登録番号:7697-37-2
RTECS番号:QU5775000
ICSC番号:0183
国連番号:2031
EC番号:007-004-00-1
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 不燃性だが、他の物質の燃焼を助長する。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。加熱すると、破裂の危険を伴う圧力上昇が起こる。
引火性物質との接触禁止可燃物や有機化学物質との接触禁止
周辺の火災時:泡消火薬剤は不可。
爆発 多くの一般有機化合物と接触すると、火災や爆発の危険性がある。

火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。
身体への暴露
あらゆる接触を避ける! 
いずれの場合も医師に相談
吸入 灼熱感、咳、息苦しさ、息切れ、咽頭痛。
症状は遅れて現われることがある(「注」参照)。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。人工呼吸が必要なことがある。医療機関にただちに連絡する。
皮膚 重度の皮膚熱傷、痛み、皮膚黄変。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。医療機関に連絡する。
発赤、痛み。熱傷。
顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずして)。医療機関にただちに連絡する。
経口摂取 咽頭痛、腹痛、咽喉や胸部の灼熱感、ショック/虚脱、嘔吐。
作業中は飲食、喫煙をしない。
吐かせない。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 安静。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣。
・危険区域から立ち退く! 
・専門家に相談する! 
・換気。
・漏れた液を密閉式の容器に集める。
・残留分を炭酸ナトリウムで注意深く中和し、次に多量の水で洗い流す。
おがくず他可燃性吸収剤に吸収させてはならない

・可燃性物質、還元性物質、塩基、有機化学物質、食品や飼料から離しておく。
・涼しい場所。
・乾燥。
・換気のよい場所に保管。

・破損しない包装。破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる。
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : O, C
 R : 8-35
 S : 1/2-23-26-36-45
 Note : B
・国連危険物分類(UN Hazard Class):8
・国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):5.1
・国連包装等級(UN Packing Group):I
・GHS分類
  注意喚起語: 危険
  シンボル:腐食性-どくろ-健康有害性
  金属腐食のおそれ
  飲み込むと生命に危険
  重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
  吸入すると気道の障害
  飲み込むと消化管の障害
  吸入での長期または反復暴露による気道の障害

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0183 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

硝酸 ICSC番号:0183











物理的状態; 外観:
刺激臭のある、無色〜黄色の液体

物理的危険性:


化学的危険性:
加温すると分解し、窒素酸化物を生じる。強力な酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質(テルペンチン、炭、アルコールなど)と激しく反応する。塩基性物質と激しく反応し、可燃性で爆発性のガス(水素[ICSC番号 0001])を生成しながら金属を腐食する。有機物と激しく反応する。

許容濃度:
TLV:2 ppm (TWA);4 ppm (STEL) (ACGIH 2007)。

MAK:IIb (MAK値は設定されていないが、データは入手可能) (DFG 2008)。
(訳注:詳細はDFGのList of MAK and BAT valuesを参照)

暴露の経路:
全ての暴露経路で、局所への重度の影響。

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてきわめて急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
眼、皮膚、気道に対して腐食性を示す。経口摂取すると、腐食性を示す。吸入すると肺水腫を引き起こすことがある(「注」参照)。
これらの影響は遅れて現われることがある(「注」参照)。

長期または反復暴露の影響:
反復または長期の蒸気暴露により、肺が冒されることがある。歯に影響を与え、歯牙酸蝕を生じることがある。

物理的性質
・沸点:121℃
・融点:−41.6℃
・比重(水=1):1.4
・水への溶解性:混和する
・蒸気圧:6.4 kPa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):2.2
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.07
・log Pow (オクタノール/水分配係数):−0.21
環境に関する
データ

・暴露の程度によっては、定期検診を勧める。
・肺水腫の症状は2〜3時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−80S2031-I
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)4;F(燃焼危険性)0;R(反応危険性)0;OX
付加情報


ICSC番号:0183
更新日2006.10
硝酸
© IPCS, CEC, 1993

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国立医薬品食品衛生研究所