国際化学物質安全性カード

硫化水素 ICSC番号:0165
硫化水素
HYDROGEN SULFIDE
Sulfur hydride
(圧力容器)
H2S
分子量:34.1
CAS登録番号:7783-06-4
RTECS番号:MX1225000
ICSC番号:0165
国連番号:1053
EC番号:016-001-00-4
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 引火性がきわめて高い。
裸火禁止、火花禁止、禁煙
供給源を遮断する;それが不可能でかつ周辺に危険が及ばなければ、燃え尽きるにまかせる;その他の場合は水噴霧、粉末消火薬剤、二酸化炭素を用いて消火する。
爆発 気体/空気の混合気体は爆発性である。
密閉系、換気、防爆型電気および照明設備。液状であれば、帯電を防ぐ(例えばアースを使用)。充填、取り出し、取扱い時に圧縮空気を使用してはならない
火災時:圧力容器に水を噴霧して冷却する。
身体への暴露
あらゆる接触を避ける
いずれの場合も医師に相談
吸入 頭痛、めまい、咳、咽頭痛、吐き気、息苦しさ、意識喪失。症状は遅れて現われることがある(「注」参照)。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。必要な場合には人工呼吸。マウス対マウスの人工呼吸禁止。医療機関に連絡する。
皮膚 液体に触れた場合:凍傷
保温用手袋。
凍傷の場合:多量の水で洗い流し、衣服は脱がせない。医療機関に連絡する。
発赤、痛み、重度の熱傷。
安全ゴーグル、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取
作業中は飲食、喫煙をしない。

漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・危険区域から立ち退く! 
・専門家に相談する! 
・すべての発火源を取り除く。
・換気。
・細かな噴霧水を用いて気体を除去する。
・(個人用保護具:自給式呼吸器付気密化学保護衣)

・耐火設備(条件)。
・強酸化剤から離しておく。
・涼しい場所。
・換気のよい場所に保管。
・警報装置付常時監視システムを設置する。

・EU分類
 記号 : F+, T+, N
 R : 12-26-50
 S : 1/2-9-16-36-38-45-61
・国連危険物分類(UN Haz Class):2.3
・国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):2.1

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0165 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

硫化水素 ICSC番号:0165











物理的状態; 外観:
特徴的な臭気(腐敗した卵)のある、無色の圧縮液化ガス

物理的危険性:
この気体は空気より重く、地面あるいは床に沿って移動することがある;遠距離引火の可能性がある。流動、撹拌などにより、静電気が発生することがある。

化学的危険性:
加熱すると、激しく燃焼または爆発することがある。燃焼すると分解し、有毒なガス(イオウ酸化物)を生じる。強酸化剤と激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。多くの金属やある種のプラスチックを侵す。

許容濃度:
TLV:10 ppm(TWA);15 ppm(STEL) ただし1 ppm(TWA);5 ppm(STEL)への変更を提案中である。(ACGIH 2004)
MAK:10 ppm, 14 mg/m3; Peak limitation category:II(2); Pregnancy risk group:IIc (DFG 2004) (訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:吸入

吸入の危険性:
容器を開放すると、空気中でこの気体はきわめて急速に有害濃度に達する。

短期暴露の影響:
眼、気道を刺激する。中枢神経系に影響を与えることがある。意識を喪失することがある。死に至ることがある。この気体を吸入すると、肺水腫を起こすことがある(「注」参照)。これらの影響は遅れて現われることがある。医学的な経過観察が必要である。この液体が急速に気化すると、凍傷を起こすことがある。

長期または反復暴露の影響:


物理的性質
・沸点:−60℃
・融点:−85℃
・水への溶解度:0.5 g/100 ml(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):1.19
・引火点:引火性ガス
・発火温度:260℃
・爆発限界:4.3〜46 vol%(空気中)
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性が非常に強い。

・肺水腫の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要である;指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく。
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−20G2TF または 20S1053
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)4;F(燃焼危険性)4;R(反応危険性)0;
付加情報


ICSC番号:0165
更新日:2000.10
硫化水素
© IPCS, CEC, 1993

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