国際化学物質安全性カード

塩化水素 ICSC番号:0163
塩化水素
HYDROGEN CHLORIDE
Anhydrous hydrogen chloride
Hydrochloric acid, anhydrous
(圧力容器)
HCl
分子量:36.5
CAS登録番号:7647-01-0
RTECS番号:MW4025000
ICSC番号:0163
国連番号:1050
EC番号:017-002-00-2
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 不燃性。

周辺の火災時:適切な消火手段を用いる。
爆発

火災時:水を噴霧して圧力容器を冷却する。
身体への暴露
あらゆる接触を避ける
いずれの場合も医師に相談
吸入 腐食性。
灼熱感、咳、息苦しさ、息切れ、咽頭痛。
症状は遅れて現われることがある(「注」参照)。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。人工呼吸が必要なことがある。医療機関に連絡する。
皮膚 液体に触れた場合:凍傷腐食性。
重度の皮膚熱傷、痛み。
保温用手袋、保護衣。
多量の水で洗い流した後、汚染された衣服を脱がせ、再度洗い流す。医療機関に連絡する。
腐食性。
痛み、かすみ眼、重度の熱傷。
安全ゴーグル、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取


漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・危険区域から立ち退く! 
・専門家に相談する! 
・換気。
・細かな噴霧水を用いて気体を除去する。
・(個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣)。

・可燃性物質、還元性物質、強力な酸化剤、強塩基、金属から離しておく。
・換気のよい場所に保管。
・涼しい場所。
・乾燥。

・EU分類
 記号 : T, C
 R : 23-35
 S : (1/2-)9-26-36/37/39-45
・国連危険物分類(UN Haz Class):2.3
・国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):8

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0163 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

塩化水素 ICSC番号:0163











物理的状態; 外観:
刺激臭のある無色の圧縮液化ガス

物理的危険性:
この気体は空気より重い。

化学的危険性:
この物質の水溶液は強酸であり、塩基と激しく反応し、腐食性を示す。酸化剤と激しく反応し、有毒なガス(塩素[ICSC0126])を生成する。水の存在下で、多くの金属を侵し、可燃性の気体(水素[ICSC0001])を生成する。

許容濃度:
TLV:2 ppm(天井値); A4(人における発がん性が分類できていない物質) (ACGIH 2004)
MAK:2 ppm, 3.0 mg/m3; Peak limitation categoryピーク暴露限度カテゴリー:I(2); Pregnancy risk group妊娠中のリスクグループ:C (DFG 2004) (訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:吸入

吸入の危険性:
容器を開放すると、空気中でこの気体はきわめて急速に有害濃度に達する。

短期暴露の影響:
この液体が急速に気化すると、凍傷を引き起こすことがある。眼、皮膚、気道に対して腐食性を示す。高濃度の気体を吸入すると、肺炎、肺水腫を引き起こし、反応性気道機能不全症候群(RADS)を生じることがある(「注」参照)。これらの影響は遅れて現われることがある。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:
肺に影響を与え、慢性気管支炎を生じることがある。歯に影響を与え、歯牙酸蝕を生じることがある。

物理的性質
・沸点:−85℃
・融点:−114℃
・密度:1.00045 g/l (気体)
・水への溶解度:67 g/100 ml(30℃)
・相対蒸気密度(空気=1):1.3
・log Pow (オクタノール/水分配係数):0.25(計算値)
環境に関する
データ

・他の国連番号:2186(冷却液体); 国連危険物分類:2.3;  国連の副次的危険性による分類: 8

・他の国連番号:1789 (塩酸); 国連危険物分類:8; 国連包装等級(UN Pack Group):II あるいは III
・水溶液の塩化水素含有量は38%までである。
・作業時のどの時点でも、許容濃度(天井値)を超えてはならない。
・肺水腫の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・医師または医師が認定した者による適切な吸入療法の迅速な施行を検討する。
(圧力容器の腐食を防ぐため)漏出している圧力容器に水を散布してはならない。
・圧力容器が漏出しているときは、気体が液状で漏れるのを防ぐため、洩れ口を上にする。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−20S1050
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)3;F(燃焼危険性)0;R(反応危険性)1
付加情報


ICSC番号:0163
更新日:2000.04
塩化水素
© IPCS, CEC, 1993

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