国際化学物質安全性カード

硫酸ジメチル ICSC番号:0148
硫酸ジメチル
DIMETHYL SULFATE
Sulfuric acid dimethyl ester
Dimethyl monosulfate
DMS
C2H6O4S / (CH3O)2SO2
分子量:126.1
CAS登録番号:77-78-1
RTECS番号:WS8225000
ICSC番号:0148
国連番号:1595
EC番号:016-023-00-4
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 可燃性。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。
裸火禁止
周辺の火災時:粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素、水噴霧。
爆発 83℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。
83℃以上では、密閉系および換気。

身体への暴露
あらゆる接触を避ける
いずれの場合も医師に相談
吸入 咳、咽頭痛、灼熱感、息切れ、頭痛。
症状は遅れて現われることがある(「注」参照)。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。人工呼吸が必要なことがある。医療機関にただちに連絡する。
皮膚 吸収される可能性あり
発赤、痛み、水疱、皮膚熱傷。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。医療機関にただちに連絡する。
発赤、痛み、熱傷、永久的な視力喪失。
顔面シールドまたは眼用保護具と呼吸用保護具の併用。
多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずして)。医療機関にただちに連絡する。
経口摂取 口やのどの熱傷、のどや胸の灼熱感、胃痙攣、嘔吐、痙攣、ショック/虚脱。
他の症状については「吸入」参照。
作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。
口をすすぐ。コップ1、2杯の水を飲ませる。吐かせない。医療機関にただちに連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・危険区域から立ち退く! 
・専門家に相談する! 
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣。
この物質を環境中に放出してはならない
・換気。
・漏れた液を密閉式の容器に集める。
・残留液を乾燥砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。

・食品や飼料、混触危険物質から離しておく。
・「化学的危険性」参照。
・涼しい場所。
・乾燥。
・密封。
・床面に沿って換気。
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する。

・破損しない包装。破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる。
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : T+
 R : 45-25-26-34-43-68
 S : 53-45
 Note : E
・国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1
・国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):8
・国連包装等級(UN Packing Group):I
・GHS分類
  注意喚起語:危険
  シンボル:腐食性-どくろ-健康有害性
  可燃性液体
  蒸気を吸入すると生命に危険
  飲み込むと有毒
  重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
  アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ
  遺伝性疾患のおそれの疑い
  発がんのおそれ
  肝臓、腎臓、肺の障害の恐れ
  長期にわたるまたは反復暴露による肺への障害
  水生生物に有害

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0148 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

硫酸ジメチル ICSC番号:0148











物理的状態; 外観:
無色の油状液体

物理的危険性:


化学的危険性:
加熱または燃焼すると分解し、イオウ酸化物を含む有毒なフュームを生じる。水溶液は中程度の強さの酸である。水と反応すると発熱し、硫酸が発生する。濃アンモニア水、塩基、酸、強酸化剤と激しく反応し、火災および爆発の危険をもたらす。

許容濃度:
TLV:0.1 ppm (TWA);(皮膚);A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質) (ACGIH 2008)。

MAK:皮膚吸収(H);発がん性カテゴリー:2 (DFG 2008)。

暴露の経路:
体内への吸収経路:蒸気の吸入、および経皮、経口摂取。

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてやや急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
眼、皮膚および気道に対して腐食性を示す。経口摂取すると、腐食性を示す。
吸入すると、肺水腫を起こすことがある(「注」参照)。肝臓や腎臓に影響を与え、機能障害を生じることがある。許容濃度を超えて暴露すると、死に至ることがある。これらの影響は遅れて現われることがある。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:
反復または長期の蒸気暴露により、肺が冒されることがある。人でおそらく発がん性を示す。反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。

物理的性質
・188℃で分解する
・融点:−32℃
・比重(水=1):1.3
・水への溶解度:2.8 g/100 ml(18℃)
・蒸気圧:65 Pa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.4
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.00
・引火点:83℃(c.c.)
・発火温度:470℃
・爆発限界:3.6〜23.3 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):0.16
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性がある。

・市販の硫酸ジメチルは痕跡量の硫酸が含まれている。
・暴露の程度によっては、定期検診を勧める。
・肺水腫の症状は 2〜3時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・医師または医師が認定した者による適切な吸入療法の迅速な施行を検討する。
・中毒濃度に達していても、臭気として感じないので注意すること。
作業衣を家に持ち帰ってはならない
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)-61S1595 or 61GTC1-I
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)4;F(燃焼危険性)2;R(反応危険性)1;
付加情報


ICSC番号:0148
更新日2008.11
硫酸ジメチル
© IPCS, CEC, 1993

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国立医薬品食品衛生研究所