国際化学物質安全性カード

1,1-ジメチルヒドラジン ICSC番号:0147
1,1-ジメチルヒドラジン
1,1-DIMETHYLHYDRAZINE
Dimethylhydrazine
N,N-Dimethylhydrazine
unsym-Dimethylhydrazine
UDMH
C2H8N2 / NH2-N(CH3)2
分子量:60.1
CAS登録番号:57-14-7
RTECS番号:MV2450000
ICSC番号:0147
国連番号:1163
EC番号:007-012-00-5
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 引火性が高い。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。
裸火禁止、火花禁止、禁煙酸化剤や酸との接触禁止
周辺の火災時:粉末消火薬剤、水溶性液体用泡消火薬剤、大量の水、二酸化炭素。
爆発 蒸気/空気の混合気体は爆発性である。酸化剤と接触すると火災および爆発の危険性がある。
密閉系、換気、防爆型電気および照明設備。充填、取り出し、取り扱い時に圧縮空気を使用してはならない。防爆用工具を使用する。
火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。
身体への暴露
あらゆる接触を避ける
いずれの場合も医師に相談
吸入 咳、咽頭痛、灼熱感、吐き気、頭痛、嘔吐、息苦しさ、痙攣。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。医療機関にただちに連絡する。
皮膚 吸収される可能性あり
発赤、痛み(「吸入」参照)。
保護手袋、保護衣。
多量の水で洗い流した後、汚染された衣服を脱がせ、再度洗い流す。医療機関に連絡する。
発赤、痛み。
顔面シールドまたは眼用保護具と呼吸用保護具の併用。
多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずして)。
経口摂取 咽頭痛(「吸入」参照)。
作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。
口をすすぐ。安静。吐かせない。医療機関にただちに連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・危険区域から立ち退く! 
・専門家に相談する! 
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣。
・すべての発火源を取り除く。
この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液を密閉式の非プラスチック容器に集める。
おがくず他可燃性吸収剤に吸収させてはならない
・残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。

・耐火設備(条件)。
・消火により生じる流出物を収容するための用意。
・強酸化剤および強酸から離しておく。
・乾燥。
・密封。
・換気のよい場所に保管。
・プラスチック中で貯蔵あるいは輸送してはならない。
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する。

・破損しない包装。破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる。
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : F, T, N
 R : 45-11-23/25-34-51/53
 S : 53-45-61
 Note : E
・国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1
・国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):3 and 8
・国連包装等級(UN Packing Group):I
・GHS分類
  注意喚起語:危険
  シンボル:炎-どくろ-健康有害性
  引火性の高い液体/蒸気
  飲み込むと有毒
  皮膚に接触すると有毒
  蒸気を吸入すると生命に危険
  軽度の皮膚刺激
  眼刺激
  遺伝性疾患のおそれの疑い
  発がんのおそれの疑い
  臓器の障害
  吸入の場合、長期にわたるまたは反復暴露による神経系および血液への障害
  水生生物に毒性

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0147 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

1,1-ジメチルヒドラジン ICSC番号:0147











物理的状態; 外観:
刺激臭のある、無色、発煙性で吸湿性の液体。空気に暴露すると黄色になる

物理的危険性:
蒸気は空気より重い。地面あるいは床に沿って移動することがある。遠距離引火の可能性がある。

化学的危険性:
燃焼すると、窒素酸化物を含む有毒なフュームを生じる。。強還元剤であり、酸化剤と激しく反応する。強塩基であり、酸と激しく反応し、腐食性を示す。酸素と反応し火災や爆発の危険をもたらす。プラスチックを侵す。

許容濃度:
TLV:0.01 ppm (TWA);(皮膚);A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質) (ACGIH 2008)。

MAK:皮膚吸収(H);皮膚感作(Sh);発がん性カテゴリー:2 (DFG 2008)。

暴露の経路:
体内への吸収経路:吸入、経皮、経口摂取。

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてきわめて急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
眼、皮膚および気道を刺激する。
蒸気を吸入すると、肺水腫を起こすことがある(「注」参照)。中枢神経系や肝臓に影響を与えることがある。

長期または反復暴露の影響:
血液に影響を与え、貧血を起こすことがある。人で発がん性を示す可能性がある。

物理的性質
・沸点:64℃
・融点:−58℃
・比重(水=1):0.8
・水への溶解性:非常によく溶ける
・蒸気圧:13.7 kPa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):2.1
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.2
・粘度:0.6 mm2/s(25℃)
・引火点:−15℃(c.c.)
・発火温度:249℃
・爆発限界:2.4〜20 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):−1.19
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性が強い。
・環境中に放出しないように強く勧告する。

・暴露の程度によっては、定期検診を勧める。
・肺水腫の症状は2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・医師または医師が認定した者による適切な吸入療法の迅速な施行を検討する。
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること。
作業衣を家に持ち帰ってはならない
・汚染された衣服は(火災の危険があるため)、多量の水ですすぎ洗いする。
・Dimazineはいずれも商品名である。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)-61GTFC-I
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)4;F(燃焼危険性)3;R(反応危険性)1;
付加情報


ICSC番号:0147
更新日2008.11
1,1-ジメチルヒドラジン
© IPCS, CEC, 1993

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