国際化学物質安全性カード

クロロプレン ICSC番号:0133
クロロプレン
CHLOROPRENE
2-Chloro-1,3-butadiene
2-Chlorobutadiene
beta-Chloroprene
C4H5Cl / CH2=CClCH=CH2
分子量:88.5
CAS登録番号:126-99-8
RTECS番号:EI9625000
ICSC番号:0133
国連番号:1991 (安定化剤入)
EC番号:602-036-00-8
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 引火性が高い。多くの反応により、火災や爆発を生じることがある。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。
裸火禁止、火花禁止、禁煙
周辺の火災時:粉末消火薬剤、水噴霧、泡消火薬剤、二酸化炭素。
爆発 蒸気/空気の混合気体は爆発性である。
密閉系、換気、防爆型電気および照明設備。帯電を防ぐ(例えばアースを使用)。防爆用工具を使用する。
火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。
身体への暴露
作業環境管理を厳密に

いずれの場合も医師に相談
吸入 咳、咽頭痛、頭痛、めまい、嗜眠、息苦しさ、動悸、意識喪失。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。医療機関にただちに連絡する。
皮膚 吸収される可能性あり
発赤、痛み、灼熱感。(「吸入」参照)。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。医療機関にただちに連絡する。
発赤、痛み、角膜損傷。
安全ゴーグル、顔面シールドまたは眼用保護具と呼吸用保護具の併用。
多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずして)。医療機関に連絡する。
経口摂取 「吸入」参照。
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。吐かせない。医療機関にただちに連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・すべての発火源を取り除く。
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣。
・換気。
・漏れた液を密閉式の容器に集める。
・残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。
下水に流してはならない

・耐火設備(条件)。
・食品や飼料 および 混触危険物質から離しておく。
・「化学的危険性」参照。
・涼しい場所。
・暗所に保管。
・密封。
・安定化した状態でのみ貯蔵。
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する。

・気密。
・破損しない包装。破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる。
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : F, T
 R : 45-11-20/22-36/37/38-48/20
 S : 53-45
 Note : D, E
・国連危険物分類(UN Hazard Class):3
・国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):6.1
・国連包装等級(UN Packing Group):I
・GHS分類
  注意喚起語:危険
  シンボル:炎-どくろ-健康有害性
  引火性の高い液体および蒸気
  飲み込むと有毒
  吸入すると有害
  皮膚刺激
  重度の眼刺激
  発がんのおそれの疑い
  臓器への障害
  長期にわたるまたは反復暴露による臓器への障害のおそれ

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0133 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

クロロプレン ICSC番号:0133











物理的状態; 外観:
刺激臭のある、無色の液体

物理的危険性:
蒸気は空気より重い。地面あるいは床に沿って移動することがある。遠距離引火の可能性がある。流動、撹拌などにより、静電気が発生することがある。

化学的危険性:
特定の状況下で過酸化物を容易に生成して爆発的に重合を開始することがある。安定化していない場合、重合し、火災および爆発の危険をもたらす。燃焼すると、ホスゲン[ICSC番号 0007]や塩化水素[ICSC番号 0163]を含む有毒で腐食性のガスを生成する。酸化剤や金属粉末と反応し、火災や爆発の危険をもたらす。

許容濃度:
TLV:10 ppm, 36 mg/m3 (TWA);(皮膚) (ACGIH 2009)。

MAK:皮膚吸収(H);発がん性カテゴリー:2 (DFG 2008)。

暴露の経路:
体内への吸収経路:蒸気の吸入および経皮、経口摂取。

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてきわめて急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
眼、皮膚および気道を重度に刺激する。高濃度に暴露すると、肺水腫を生じることがある。多くの臓器に影響を与え、多臓器不全を生じることがある。許容濃度を超えて暴露すると、死に至ることがある。

長期または反復暴露の影響:
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。脱毛することがある。多くの臓器に影響を与え、機能障害を生じることがある。人で発がん性を示す可能性がある。

物理的性質
・沸点:59.4℃
・融点:−130℃
・比重(水=1):0.96
・水への溶解度:0.03 g/100 ml(非常に溶けにくい) (20℃)
・蒸気圧:23.2 kPa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3.1
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.5
・引火点:−20℃(c.c.)
・発火温度:440℃
・爆発限界:1.9〜20 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):2.2 (計算値)
環境に関する
データ

・添加された安定剤や抑制剤がこの物質の毒性に影響を与える可能性があるので、専門家に相談する。
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること。
火や高温面の近くで、または溶接作業中に使用してはならない
・蒸留前に過酸化物をチェックする;検出された場合は除去する。
・貯蔵する場合、通常ヒドロキノンやフェノチアジンなどの抑制剤を加える。
作業衣を家に持ち帰ってはならない
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)2;F(燃焼危険性)3;R(反応危険性)1;
付加情報


ICSC番号:0133
更新日2009.03
クロロプレン
© IPCS, CEC, 1993

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国立医薬品食品衛生研究所