国際化学物質安全性カード

塩化カドミウム ICSC番号:0116
塩化カドミウム
CADMIUM CHLORIDE
Cadmium dichloride
CdCl2
分子量:183.3
CAS登録番号:10108-64-2
RTECS番号:EV0175000
ICSC番号:0116
国連番号:2570
EC番号:048-008-00-3
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 不燃性である。
火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。

周辺の火災時:適切な消火薬剤を使用する。
爆発


身体への暴露
粉塵の拡散を防ぐ! 
あらゆる接触を避ける! 
いずれの場合も医師に相談
吸入 咳、息苦しさ。
症状は遅れて現われることがある(「注」参照)。
密閉系および換気。
新鮮な空気、安静。半座位。人工呼吸が必要なことがある。医療機関に連絡する。
皮膚 発赤。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。
発赤、痛み。
安全ゴーグル、または 粉末の場合には呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 腹痛、灼熱感、下痢、吐き気、嘔吐。
作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。
口をすすぐ。多量の水を飲ませる。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・(個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣)
この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を密閉式容器内に掃き入れる。湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる。
・残留分を注意深く集め、安全な場所に移す。

・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する。
・強力な酸化剤、食品や飼料から離しておく。
・乾燥。
・密封。

・破損しない包装。破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる。
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・重度の海洋汚染物質。
・EU分類
 記号 : T+, N
 R : 45-46-60-61-25-26-48/23/25-50/53
 S : 53-45-60-61
 Note : E
・国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1
・国連包装等級(UN Packing Group):III

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0116 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

塩化カドミウム ICSC番号:0116











物理的状態; 外観:
無色無臭の吸湿性結晶

物理的危険性:


化学的危険性:
加熱すると分解し、非常に有毒なフューム(カドミウム、塩素)を生じる。強力な酸化剤と反応し、有毒なフューム(塩素)を生成する。

許容濃度:
TLV:(Cadmiumとして) (総粉塵) 0.01 mg/m3(TWA); (呼吸性画分)0.002 mg/m3(TWA); A2(人における発がん性が疑われる物質); BEI(生物学的暴露指標)記載あり (ACGIH 2005)
(訳注:詳細は ACGHI の TLVs and BEIs を参照)

MAK:皮膚吸収(H); 発がん性カテゴリー:1; 生殖細胞変異原性グループ:3A (DFG 2004)
(訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:エーロゾルの吸入、経口摂取。

吸入の危険性:
とくに粉末の場合、拡散すると浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
眼、皮膚、気道を重度に刺激する。胃腸管を重度に刺激する。エーロゾルを吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある(「注」参照)。許容濃度をはるかに超えると、死に至ることがある。これらの影響は遅れて現われることがある。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:
腎臓、肺に影響を与え、腎臓障害、組織損傷を生じることがある。人で発がん性を示す。

物理的性質
・沸点:960℃
・融点:568℃
・密度:4.1 g/cm3
・水への溶解性:よく溶ける
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性が強い。
・植物で生物濃縮が起こることがある。
・環境中に放出しないように強く勧告する。

・暴露の程度によっては、定期検診を勧める。
・肺水腫の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・医師または医師が認定した者による適切な吸入療法の迅速な施行を検討する。
作業衣を家に持ち帰ってはならない
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−61GT5-III
付加情報


ICSC番号:0116
更新日:2005.04
塩化カドミウム
© IPCS, CEC, 1993

ICSCホームページへもどる

国立医薬品食品衛生研究所