国際化学物質安全性カード

臭化メチル ICSC番号:0109
臭化メチル
METHYL BROMIDE
Bromomethane
Monobromomethane
(圧力容器)
CH3Br
分子量:94.9
CAS登録番号:74-83-9
RTECS番号:PA4900000
ICSC番号:0109
国連番号:1062
EC番号:602-002-00-2
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 特定の条件下で可燃性。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。
裸火禁止アルミニウム、亜鉛、マグネシウム、純酸素との接触禁止
供給源を遮断する。それが不可能でかつ周辺に危険が及ばなければ、燃え尽きるにまかせ、その他の場合は適切な消火剤を用いて消火する。
爆発 アルミニウム、亜鉛、マグネシウムまたは酸素と接触すると、火災および爆発の危険性がある。

火災時:水を噴霧して圧力容器を冷却する。
身体への暴露
作業環境管理を厳密に

いずれの場合も医師に相談
応急処置:個人用保護具
吸入 咳、咽頭痛、めまい、頭痛、腹痛、嘔吐、脱力感、息切れ、錯乱、幻覚、言語障害、協調運動失調、痙攣。
症状は遅れて現われることがある(「注」参照)。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。人工呼吸が必要なことがある。医療機関にただちに連絡する。
皮膚 吸収される可能性あり
刺痛、掻痒、灼熱感、 発赤、 水疱、 痛み。その他の症状については「吸入」参照。液体に触れた場合:凍傷
保温手袋、保護衣。
多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。凍傷の場合:多量の水で洗い流し、衣服は脱がせない。医療機関にただちに連絡する。
発赤、痛み、かすみ眼、一過性の視力喪失。
安全ゴーグル、顔面シールドまたは眼用保護具と呼吸用保護具の併用。
多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずして)。医療機関にただちに連絡する。
経口摂取


漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・危険区域から立ち退く! 
・専門家に相談する! 
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣。
・換気。
液体に向けて水を噴射してはならない

・建物内にある場合、耐火設備(条件)。
・強酸化剤、アルミニウム酸、酸素入り容器から離しておく。
・涼しい場所。
・床面に沿って換気。

・EU分類
 記号 : T, N
 R : 23/25-36/37/38-48/20-68-50-59
 S : 1/2-15-27-36/39-38-45-59-61
・国連危険物分類(UN Hazard Class):2.3
・GHS分類
  注意喚起語:危険
  シンボル:ガスボンベ-どくろ-健康有害性
  加圧ガス;熱すると爆発のおそれ
  気体を吸入すると有毒
  皮膚刺激
  眼刺激
  吸入すると肺、腎臓、中枢神経系への障害
  吸入による長期または反復暴露の場合、肝臓、腎臓、中枢神経系への障害
  大気上層部のオゾン層破壊により、公衆衛生や環境を害する。

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0109 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

臭化メチル ICSC番号:0109











物理的状態; 外観:
無色無臭の圧縮液化ガス

物理的危険性:
気体は空気より重い。天井が低い場所では滞留して酸素欠乏を引き起こすことがある。

化学的危険性:
加熱すると分解し、臭化水素、臭素、オキシ臭化炭素を含む有毒で腐食性のフュームを生じる。強酸化剤と反応する。水の存在下で、多くの金属を侵す。アルミニウム、亜鉛、マグネシウムを侵して発火化合物を生成し、火災および爆発の危険をもたらす。

許容濃度:
TLV:1 ppm (TWA);(皮膚);A4(人における発がん性が分類できていない物質) (ACGIH 2009)。

MAK:皮膚吸収(H); 発がん性カテゴリー:3B;BLW(生物学的指針値)の記載あり (DFG 2009)。

暴露の経路:
体内への吸収経路:吸入、経皮。また蒸気としても経皮的に吸収される!

吸入の危険性:
容器を開放すると、空気中できわめて急速に有害濃度に達する。

短期暴露の影響:
液体で、重度に皮膚を刺激する。眼や気道を刺激する。吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある(「注」参照)。
この液体が急速に気化すると、凍傷を引き起こすことがある。中枢神経系、腎臓に影響を与えることがある。これらの影響は48時間後までに現われることがある。高濃度に暴露すると、死に至ることがある。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:
中枢神経系に影響を与えることがある。動物試験では人で生殖・発生毒性を引き起こす可能性があることが示されている。

物理的性質
・沸点:4℃
・融点:−94℃
・比重(水=1):1.7 at 0 C
・水への溶解度:1.5 g/100 ml(20℃)
・蒸気圧:1893 kPa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3.3
・引火点:194℃
・発火温度:537℃
・爆発限界:10〜16 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.19
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性が強い。
・環境に有害な場合がある。オゾン層への影響にとくに注意すること。
・通常の使用法でも環境中へ放出される。不適切な廃棄などによるさらなる放出を避けるよう十分注意すること。

・神経系への毒性影響は数時間経過して現れることがある。
・暴露の程度によっては、定期検診を勧める。
・肺水腫の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・医師または医師が認定した者による適切な吸入療法の迅速な施行を検討する。
・圧力容器が漏出しているときは、気体が液状で漏れるのを防ぐため、洩れ口を上にする。
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)3;F(燃焼危険性)1;R(反応危険性)0;
付加情報


ICSC番号:0109
更新日2009.11
臭化メチル
© IPCS, CEC, 1993

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国立医薬品食品衛生研究所