トリクロロエチレン
ICSC:0081
TRICHLOROETHYLENE
ピアレビュー:2013/04/12
三塩化エチレン
エチニルトリクロライド
トリクロルエチレン
TCE
三塩化エテン
1,1,2-Trichloroethylene
Trichloroethene
Ethylene trichloride
Acetylene trichloride
Tri
Chlorylen
TCE
Trilene
CAS登録番号:79-01-6
RTECS番号:KX4550000
国連番号:1710
EC番号:602-027-00-9
EINECS番号:201-167-4
化学式:C2HCl3 / ClCH=CCl2
分子量:131.4
災害/
暴露のタイプ
一次災害/急性症状 予防 応急処置/消火活動
火災 特定の条件下で可燃性。「注」参照。
火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。
裸火禁止、火花禁止、禁煙。
高温面、強塩基または微粉化金属との接触禁止。
周辺の火災時:適切な消火剤を使用する。
爆発 帯電を防ぐ(例えばアースを使用)。 火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。
身体への暴露 ミストの発生を防ぐ!
あらゆる接触を避ける!
吸入 めまい、嗜眠、頭痛、脱力感、吐き気、意識喪失。 密閉系を使用する。 新鮮な空気、安静。人工呼吸が必要な場合がある。直ちに医療機関に連絡する。
皮膚 皮膚の乾燥、発赤。 保護手袋、保護衣。 汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。
発赤、痛み。 呼吸用保護具と併用して、安全眼鏡または眼用保護具を着用する。 数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズを外す)、医療機関に連絡する。
経口摂取 咽頭痛。誤嚥の危険性! 「吸入」参照。
不整脈、呼吸停止。
作業中は飲食、喫煙をしない。 口をすすぐ。吐かせない。直ちに医療機関に連絡する。
漏洩物処理 包装・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク並びに完全保護衣
・換気
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液やこぼれた液を密閉式の容器にできる限り集め、残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管および処理する
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない
・海洋汚染物質
・EU分類
記号:T; R:45-36/38-52/53-67; S:53-45-61
・国連分類
国連危険物分類:6.1; 国連包装等級:III
・GHS分類
注意喚起語:危険
飲み込むと有害のおそれ
皮膚刺激
重度の眼刺激
遺伝性疾患のおそれの疑い
発がんのおそれ
眠気やめまいのおそれ
飲み込んで気道に侵入すると有害のおそれ
長期的影響により水生生物に有害
緊急時対応 貯蔵
・NFPA(米国防火協会)コード:H(健康有害性)2; F(燃焼危険性)1; R(反応危険性)0
・金属、強塩基、食品や飼料、可燃性物質および発火源から離しておく
・「化学的危険性」参照
・乾燥
・冷所
・暗所に保管
・換気のよい部屋に保管
重要データ
≪物理的状態;外観≫
特徴的な臭気のある無色の液体。

≪物理的危険性≫
この物質の蒸気は空気より重く、流動、撹拌などにより、静電気が発生することがある。

≪化学的危険性≫
高温面や炎に触れると、分解して有毒で腐食性のフューム(ホスゲン、塩化水素)を生成する。強アルカリと接触すると、分解してジクロロアセチレンを生成し、火災の危険性を増大させる。微粉化金属と激しく反応し、火災および爆発の危険が生じる。水分が存在すると光によって徐々に分解され、腐食性の塩酸を生成する。

≪許容濃度≫
TLV:10 ppm, 54 mg/m3 (TWA); 25 ppm, 135 mg/m3 (STEL); A2 (人における発がん性が疑われる物質); BEIあり; (ACGIH 2008)。
MAK:発がん性カテゴリー: 1; 生殖細胞変異原性カテゴリー: 3B; 皮膚吸収 (H); (DFG 2007)。
EU OEL:10 ppm, 54.7 mg/m3 (TWA); 30 ppm, 164.1 mg/m3 (STEL); SCOEL勧告あり。
≪暴露の経路≫
体内への吸収経路:吸入、経口摂取および経皮。

≪吸入の危険性≫
20℃で気化すると、空気が汚染されて、やや急速に有害濃度に達することがある。

≪短期暴露の影響≫
眼、皮膚および気道を刺激する。 飲み込むと嘔吐により、誤嚥性肺炎を起こすことがある。 中枢神経系、肝臓および腎臓に影響を与え、機能障害になることがある。 高濃度で暴露すると、意識喪失を起こす場合がある。

≪長期または反復暴露の影響≫
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を起こすことがある。 中枢神経系に影響を与え、疲労、被刺激性および精神や記憶障害をきたす場合がある。 肝臓、腎臓および免疫系に影響を与えることがある。 人で発がん性を示す。 人で生殖または発生毒性を起こす。

物理的性質 環境影響データ
・沸点:87℃
・融点:−86 〜 −88℃
・比重(水=1):1.5 (20℃)
・水への溶解度:0.1 g/100ml (20℃)
・蒸気圧:7.8 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.5
・蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.3 (20℃)
・発火温度:410℃
・爆発限界(空気中):7.9 〜 10.5 vol%
・log Pow(オクタノール/水分配係数):2.42
・導電率:800 pS/m
・水生生物に対して有害である
・水生環境中で長期にわたり、影響を及ぼすことがある
・環境中に放出しないように強く勧告する
・蒸気/空気の可燃性混合気体は着火しにくいが、ある条件下で着火することがある
・アルコール飲料摂取により、有害作用が増大する
・暴露の程度によっては、定期検診を勧める
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること
・火や高温面の近くで、または溶接作業中に使用してはならない
付加情報

IPCS
International
Programme on
Chemical Safety
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