国際化学物質安全性カード

スチレン ICSC番号:0073
スチレン
STYRENE
Vinylbenzene
Phenylethylene
Ethenylbenzene
C8H8 / C6H5CHCH2
分子量:104.2
CAS登録番号:100-42-5
RTECS番号:WL3675000
ICSC番号:0073
国連番号:2055
EC番号:601-026-00-0
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 引火性。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。
裸火禁止、火花禁止、禁煙
粉末消火薬剤、AFFF(水性膜泡消火薬剤)、泡消火薬剤、二酸化炭素。
爆発 31℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある(「注」参照)。
31℃以上では、密閉系、換気、および防爆型電気設備。
火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。
身体への暴露
作業環境管理を厳密に! 

吸入 めまい、嗜眠、頭痛、吐き気、嘔吐、脱力感、意識喪失。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。医療機関に連絡する。
皮膚 発赤、痛。
保護衣、保護手袋。
汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。
発赤、痛み。
安全ゴーグル、呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 吐き気、嘔吐。
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。吐かせない。 多量の水を飲ませる。安静。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣。
・すべての発火源を取り除く。
この物質を環境中に放出してはならない
下水に流してはならない
・漏れた液をふた付きの容器に集める。
・残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。

・耐火設備(条件)。
・混触危険物質から離しておく。
・「化学的危険性」参照。
・涼しい場所。
・暗所に保管。
・安定化した状態でのみ貯蔵。
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する。

・気密。
・海洋汚染物質。
・EU分類
 記号 : Xn
 R : 10-20-36/38
 S : 2-23
 Note : D
・国連危険物分類(UN Hazard Class):3
・国連包装等級(UN Packing Group):III
・GHS 分類
  注意喚起語: 危険
  シンボル:炎-感嘆符-健康有害性
  引火性液体および蒸気
  蒸気を吸入すると有害
  皮膚刺激
  眼刺激
  発がんのおそれの疑い
  長期または反復暴露による中枢神経系および肝臓の障害
  水生生物に毒性
      

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0073 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

スチレン ICSC番号:0073











物理的状態; 外観:
無色〜黄色の油状液体

物理的危険性:


化学的危険性:
爆発性過酸化物を生成することがある。加温、光の影響下、酸化剤、酸素および過酸化物により重合し、火災や爆発の危険をもたらす。強酸や強力な酸化剤と激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。ゴム、銅および銅合金を侵す。

許容濃度:
TLV:20 ppm (TWA);40 ppm (STEL);A4(人における発がん性が分類できていない物質);BEI(生物学的暴露指標)記載あり (ACGIH 2007)。
(訳注:詳細はACGIHのTLVs and BEIsを参照)

MAK:20 ppm, 86 mg/m3;ピーク暴露限度カテゴリー:II(2);発がん性カテゴリー:5; 妊娠中のリスクグループ:C;BAT(職業性暴露に対する生物学的耐容値)の記載あり(DFG 2007)。
(訳注:詳細はDFGのList of MAK and BAT valuesを参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:蒸気の吸入。

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてやや遅く有害濃度に達する。

短期暴露の影響:
眼、皮膚および気道を刺激する。液体を飲み込むと、肺に吸い込んで化学性肺炎を起こすことがある。中枢神経系に影響を与えることがある。高濃度で暴露すると、意識を喪失することがある。

長期または反復暴露の影響:
液体は皮膚の脱脂を起こす。中枢神経系に影響を与えることがある。騒音暴露により生じた聴覚障害を増強することがある。
人で発がん性を示す可能性がある(「注」参照)。

物理的性質
・沸点:145℃
・融点:−30.6℃
・比重(水=1):0.91
・水への溶解度:0.03 g/100 ml(20℃)
・蒸気圧:0.67 kPa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3.6
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.02
・引火点:31℃ c.c.
・発火温度:490℃
・爆発限界:0.9〜6.8 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):3.0
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性がある。
・環境中に放出しないように強く勧告する。

・暴露の程度によっては、定期検診を勧める。
・蒸留前に過酸化物をチェックする。検出された場合は除去する。
作業衣を家に持ち帰ってはならない
・スチレンモノマーの蒸気は制約されておらず、貯蔵タンクの排気孔あるいは火災防止装置内で重合し、排気孔を塞ぐことがある。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−30S2055; 30GF1-III-9
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)2;F(燃焼危険性)3;R(反応危険性)2
付加情報


ICSC番号:0073
更新日2006.04
スチレン
© IPCS, CEC, 1993

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国立医薬品食品衛生研究所