国際化学物質安全性カード

ニッケルカルボニル ICSC番号:0064
ニッケルカルボニル
NICKEL CARBONYL
Nickel tetracarbonyl
C4NiO4 / Ni(CO)4
分子量:170.7
CAS登録番号:13463-39-3
RTECS番号:QR6300000
ICSC番号:0064
国連番号:1259
EC番号:028-001-00-1
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 引火性が高い。
裸火禁止、火花禁止、禁煙酸化剤との接触禁止
粉末消火薬剤、水噴霧、泡消火薬剤、二酸化炭素。
爆発 蒸気/空気の混合気体は爆発性である。60℃以上に加熱すると、火災と爆発の危険性がある。液体および蒸気は直射日光の下で発火する。
密閉系、換気、防爆型電気および照明設備。充填、取り出し、取扱い時に圧縮空気を使用してはならない
火災時:ドラム缶などに水を噴霧して冷却する。安全な場所から消火作業を行う。
身体への暴露
あらゆる接触を避ける
いずれの場合も医師に相談
吸入 頭痛、めまい、吐き気、嘔吐、咳、息切れ、紫色(チアノ−ゼ)の皮膚。症状は遅れて現われることがある(「注」参照)。
密閉系および換気。
新鮮な空気、安静。半座位。必要な場合には人工呼吸。医療機関に連絡する。
皮膚
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。医療機関に連絡する。

顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 「注」参照。
作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。
口をすすぐ。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・危険区域から立ち退く! 
・専門家に相談する! 
・すべての発火源を取り除く。
・漏れた液やこぼれた液を密閉式の容器に出来る限り集める。
・残留液を砂または不活性吸収物質に吸収させて安全な場所に移す。
下水に流してはならない
この物質を環境中に放出してはならない
・(特別個人用保護具: 自給式呼吸器付完全保護衣)

・耐火設備(条件)。
・強酸化剤、強酸、食品や飼料から離しておく。
・涼しい場所。
・暗所に保管。
・不活性ガス下に保管。

・気密。
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・著しい海洋汚染物質。
・EU分類
 記号 : F, T+, N
 R : 61-11-26-40-50/53
 S : 53-45-60-61
 Note : E
・国連危険物分類(UN Haz Class):6.1
・国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):3
・国連包装等級(UN Pack Group):I
重要データは次ページ参照
ICSC番号:0064 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

ニッケルカルボニル ICSC番号:0064











物理的状態; 外観:
特徴的な臭気のある、無色の揮発性液体

物理的危険性:
この物質の蒸気は空気より重く、地面あるいは床に沿って移動することがある;遠距離引火の可能性がある。

化学的危険性:
60℃に加熱すると、爆発することがある。空気に触れると、自然発火することがある。酸と接触すると分解し、非常に有毒な一酸化炭素[ICSC番号0023]を生じる。酸化剤と激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。空気中で酸化して過酸化物となる沈殿物を生じ火災の危険をもたらす。

許容濃度:
TLV(Niとして):0.05 ppm(TWA) (ACGIH 2001)

暴露の経路:
体内への吸収経路:吸入、経皮。

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてきわめて急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
気道を刺激する。中枢神経系に影響を与えることがある。蒸気を吸入すると、肺水腫を起こすことがある(「注」参照)。死に至ることがある。これらの影響は遅れて現われることがある。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:
反復または長期の吸入により、喘息を起こすことがある。人で発がん性を示す可能性がある。

物理的性質
・沸点:43℃
・融点:−19℃
・比重(水=1):1.3
・水への溶解性:溶けない
・蒸気圧:53 kPa(25.8℃)
・相対蒸気密度(空気=1):5.9
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):3.0
・引火点:−20℃(C.C.)
・発火温度:60℃
・爆発限界:2〜34 vol%(空気中)
環境に関する
データ
・環境に有害な場合がある;水生生物への影響に特に注意すること。

・経口摂取による毒性についての報告はされていない。
・暴露の程度によっては、定期検診が必要である。
・肺水腫の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・医師または医師が認定した者が、適切なスプレー剤を直ちに使用することを検討する。
・喘息の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・この物質により喘息の症状を示した者は、以後この物質に接触しないこと。
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること。
・汚染された衣服は(火災の危険があるため)、多量の水ですすぎ洗いする。
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)4;F(燃焼危険性)3;R(反応危険性)3;
付加情報


ICSC番号:0064
最終更新日:2001.10
ニッケルカルボニル
© IPCS, CEC, 1993

ICSCホームページへもどる

国立医薬品食品衛生研究所