国際化学物質安全性カード

ジクロロメタン ICSC番号:0058
ジクロロメタン
DICHLOROMETHANE
Methylene chloride
DCM
CH2Cl2
分子量:84.9
CAS登録番号:75-09-2
RTECS番号:PA8050000
国連番号:1593
EC番号:602-004-00-3
EINECS番号:200-838-9
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火活動
火災 特定の条件下で可燃性。
火災時に刺激性もしくは有毒なフュームやガスを放出する。

周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。
爆発 加熱すると、破裂の危険を伴う圧力上昇が起こる。火災および爆発の危険性がある。
(「化学的危険性」参照)。
帯電を防ぐ(例えばアースを使用)。
火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。
身体への暴露
ミストの発生を防ぐ
作業環境管理を厳密に

吸入 めまい、嗜眠、頭痛、吐き気、脱力感、意識喪失、死。
換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。
新鮮な空気、安静。人工呼吸が必要なことがある。直ちに医療機関に連絡する。
皮膚 皮膚の乾燥、発赤、灼熱感。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。
痛み、発赤。
安全眼鏡、または呼吸用保護具と併用して眼用保護具を着用する。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。
経口摂取 腹痛。
他の症状については「吸入」参照。
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。吐かせない。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・換気。
・漏れた液やこぼれた液を密閉式の容器に出来る限り集める。
・残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。
・地域規則に従って保管・処理する。

・強酸化剤、強塩基、金属類および食品や飼料から離しておく(「化学的危険性」参照)。
・涼しい場所。
・密封。
・床面に沿って換気。

・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : Xn
 R : 40
 S : (2-)23-24/25-36/37
・国連危険物分類(UN Haz Class):6.1
・国連包装等級(UN Pack Group):III
・GHS分類
  注意喚起語:危険
  吸入すると生命に危険
  皮膚および眼刺激
  発がんのおそれの疑い
  中枢神経系、血液、肝臓、心臓および肺の障害
  眠気やめまいのおそれ
  吸入の場合、反復または長期の暴露により、中枢神経系の障害
  飲み込んで気道に侵入すると有害のおそれ
  skull;toxic cancer;health haz











物理的状態; 外観:
特徴的な臭気のある、無色の液体

物理的危険性:
この物質の蒸気は空気より重い。流動、撹拌などにより、静電気が発生することがある。

化学的危険性:
高温面や炎に触れると分解し、塩化水素([ICSC番号 0163])、ホスゲン([ICSC番号 0007])、一酸化炭素([ICSC番号 0023])などの有毒で腐食性のフュームを生成する。強酸化剤、強塩基、およびアルミニウム粉末、マグネシウム粉末などの金属と激しく反応し、火災および爆発の危険をもたらす。ある種のプラスチック、ゴム、被膜剤を侵す。

許容濃度:
TLV:50 ppm(TWA);A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質);BEI(生物学的暴露指標)記載あり (ACGIH 2011)

MAK:発がん性カテゴリー:3A (DFG 2011)

暴露の経路:
体内への吸収経路:吸入、経口摂取、経皮。

吸入の危険性:
20℃で気化すると空気が汚染されてきわめて急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
眼、皮膚、気道を刺激する。中枢神経系、血液、肝臓、心臓、肺に影響を与えることがある。暴露すると一酸化炭素中毒を引き起こし、機能障害を生じることがある。高濃度に暴露すると、意識低下や死に至ることがある。これらの影響は遅れて現われることがある。飲み込むと嘔吐することがあり、誤嚥性肺炎を起こす可能性がある。

長期または反復暴露の影響:
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 中枢神経系に影響を与えることがある。人で発がん性を示す可能性がある。

物理的性質
・沸点:40℃
・融点:−95.1℃
・比重(水=1):1.3
・水への溶解度:1.3 g/100 ml(20℃)
・蒸気圧:47.4 kPa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):2.9
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.9
・発火温度:605℃
・爆発限界:12〜25 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.25
・粘度:0.15 mm2(20℃)
環境に関する
データ


・少量の引火性物質の添加または空気中の酸素濃度の上昇により、可燃性が著しく増強される。
・暴露の程度によっては、定期検診が必要である。
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること。
火や高温面の近くで、または溶接作業中に使用してはならない
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)2;F(燃焼危険性)1;R(反応危険性)0
付加情報


ICSC番号:0058
更新日:2012.06
ジクロロメタン
Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety and the European Commission
© IPCS 2004-20123

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国立医薬品食品衛生研究所