国際化学物質安全性カード

リンデン ICSC番号:0053
リンデン
LINDANE
gamma-1,2,3,4,5,6-Hexachlorocyclohexane
gamma-BHC
gamma-HCH
C6H6Cl6
分子量:290.8
CAS登録番号:58-89-9
RTECS番号:GV4900000
ICSC番号:0053
国連番号:2761
EC番号:602-043-00-6
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 不燃性。有機溶剤を含む液体製剤は引火性のことがある。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。

周辺の火災時:適切な消火薬剤を使用する。
爆発 製剤が引火性/爆発性溶剤を含む場合、火災および爆発の危険性がある。

火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。
身体への暴露
あらゆる接触を避ける
授乳期の女性への暴露を避ける


吸入 咳、咽頭痛。他の症状については 「経口摂取」参照。
粉塵の吸入を避ける。
新鮮な空気、安静。医療機関に連絡する。
皮膚 吸収される可能性あり
保護手袋、保護衣。
応急処置を行うときは保護手袋を着用する。汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。医療機関に連絡する。
発赤。
顔面シールドまたは眼用保護具と呼吸用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 吐き気、嘔吐、下痢、頭痛、めまい、振戦、痙攣。
作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。
口をすすぐ。水に活性炭を懸濁した液を飲ませる。ただし、痙攣している場合は飲ませない。医療機関にただちに連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび粒子用フィルター付マスク。
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣。
・保護手袋。
この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を非金属性の密閉式容器内に掃き入れる。湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる。
・残留分を注意深く集め、安全な場所に移す。

・密封。
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する。
・消火により生じる流出物を収容するための用意。
・塩基、金属、食品や飼料から離しておく。

・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : T, N
 R : 20/21-25-48/22-64-50/53
 S : 1/2-36/37-45-60-61
 Note : C
・国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1
・国連包装等級(UN Packing Group):III
・GHS分類
  注意喚起語:危険
  シンボル:どくろ-健康有害性-環境
  飲み込むと有毒
  皮膚に接触すると有毒
  粉塵を吸入すると有害
  発がんのおそれの疑い
  授乳中の子供に害を及ぼすおそれ
  中枢神経系への障害
  長期にわたるまたは反復暴露による中枢神経系、骨髄、肝臓への障害のおそれ
  長期的影響により水生生物に非常に強い毒性

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0053 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

リンデン ICSC番号:0053











物理的状態; 外観:
白色の結晶性粉末

物理的危険性:


化学的危険性:
高温面や炎に触れると分解して、ホスゲン[ICSC番号 0007]、塩素[ICSC番号 0126]、塩化水素[ICSC番号 0163]を含む有毒で腐食性のフュームを生じる。塩基と反応しトリクロロベンゼンを生成する。粉末金属と反応する。

許容濃度:
TLV:0.5 mg/m3 (TWA);(皮膚);A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質) (ACGIH 2009)。

MAK:0.1 mg/m3;(吸引性画分); 皮膚吸収(H);ピーク暴露限度カテゴリー:II(8);発がん性カテゴリー:4;妊娠中のリスクグループ:C;BAT(職業性暴露に対する生物学的耐容値)の記載あり (DFG 2009)。

暴露の経路:
体内への吸収経路:エーロゾルの吸入および経皮、経口摂取。

吸入の危険性:
拡散すると、浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
中枢神経系に影響を与え、痙攣を生じることがある。暴露すると、死に至ることがある。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:
神経系や骨髄および肝臓に影響を与えることがある。実験動物では腫瘍が見つけられているが、人では不明である。動物試験では人で生殖・発生毒性を引き起こす可能性があることが示されている。

物理的性質
・沸点:323℃
・融点:113℃
・密度:1.9 g/cm3
・水への溶解度:0.0007 g/100 ml(20℃)
・(非常に溶けにくい)
・蒸気圧:0.0012 Pa(20℃)
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1
・log Pow (オクタノール/水分配係数):3.61〜 3.72
環境に関する
データ
・水生生物に対して非常に毒性が強い。
・食物連鎖において、たとえば魚類や魚介類で生物濃縮が起こることがある。
・水生環境中で長期にわたる影響を及ぼすことがある。
・通常の使用法でも環境中へ放出される。不適切な廃棄などによるさらなる放出を避けるよう十分注意すること。

・暴露の程度によっては、定期検診を勧める。
・市販の製剤に用いられている溶剤が、この物質の物性および毒性を変化させることがある。
作業衣を家に持ち帰ってはならない
火や高温面の近くで、または溶接作業中に使用してはならない
・ヘキサクロロシクロヘキサン(異性体混合物)[ICSC番号 0487]も参照のこと。
付加情報


ICSC番号:0053
更新日2009.11
リンデン
© IPCS, CEC, 1993

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国立医薬品食品衛生研究所