国際化学物質安全性カード

ヘキサクロロエタン ICSC番号:0051
ヘキサクロロエタン
HEXACHLOROETHANE
Perchloroethane
Carbon hexachloride
C2Cl6 / Cl3CCCl3
分子量:236.7
CAS登録番号:67-72-1
RTECS番号:KI4025000
ICSC番号:0051
国連番号:3077;(NOS)
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 不燃性。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。

周辺の火災時:適切な消火薬剤を使用する。
爆発

火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。
身体への暴露
粉塵の拡散を防ぐ
ミストの発生を防ぐ

吸入 咳。
局所排気または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。
皮膚
保護手袋。
汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。
発赤。
安全ゴーグル。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク。
この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質をふた付容器内に掃き入れる。
・残留分を注意深く集め、次に安全な場所に移す。

・強酸化剤、アルカリ金属、食品や飼料から離しておく。
・「化学的危険性」参照。
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する。
・消火により生じる流出物を収容するための用意。

・国連危険物分類(UN Hazard Class):9
・国連包装等級(UN Packing Group):III
・GHS分類
  注意喚起語:危険
  シンボル:健康有害性-環境-感嘆符
  飲み込むと有害
  眠気やめまいのおそれ
  長期にわたるまたは反復暴露による中枢神経系、腎臓、肝臓への障害
  水生生物に非常に強い毒性

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0051 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

ヘキサクロロエタン ICSC番号:0051











物理的状態; 外観:
特徴的な臭気のある、無色の結晶

物理的危険性:


化学的危険性:
300℃以上に加熱すると分解し、有毒で腐食性のフューム(ホスゲン[ICSC番号 0007]、塩化水素[ICSC番号 0163])を生じる。亜鉛、アルミニウム粉末、ナトリウムと反応する。アルカリ金属や強酸化剤と激しく反応する。

許容濃度:
TLV:1 ppm;(皮膚);A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質) (ACGIH 2010)

MAK:1 ppm, 9.8 mg/m3;ピーク暴露限度カテゴリー:II(2) (DFG 2010)

暴露の経路:
体内への吸収経路:経口摂取。

吸入の危険性:
拡散すると浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
蒸気は眼を刺激する。

長期または反復暴露の影響:
肝臓および腎臓に影響を与えることがある。中枢神経系に影響を与え、運動失調や振戦を生じることがある。実験動物では腫瘍が見つけられているが、人では不明である。

物理的性質
・昇華点:183〜185℃
・比重(水=1):2.1
・水への溶解性:溶けない
・蒸気圧:53 Pa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):8.2
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.0
・log Pow (オクタノール/水分配係数):3.9
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性が非常に強い。
・水生環境中で長期にわたる影響を及ぼすことがある。

・アルコール飲料の使用により有害作用が増大する。
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること。
火や高温面の近くで、または溶接作業中に使用してはならない
付加情報


ICSC番号:0051
更新日2010.11
ヘキサクロロエタン
© IPCS, CEC, 1993

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国立医薬品食品衛生研究所