国際化学物質安全性カード

二臭化エチレン ICSC番号:0045
二臭化エチレン
ETHYLENE DIBROMIDE
1,2-Dibromoethane
EDB
Br(CH2)2Br / C2H4Br2
分子量:187.9
CAS登録番号:106-93-4
RTECS番号:KH9275000
国連番号:1605
EC番号:602-010-00-6
EINECS番号:203-444-5
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火活動
火災 不燃性。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。

周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。
爆発 火災とおよび爆発の危険性(「化学的危険性」参照)。
混触危険物質]との接触禁止(「化学的危険性」参照)。

身体への暴露
あらゆる接触を避ける! 
いずれの場合も医師に相談
吸入 灼熱感、咳、息苦しさ、息切れ、嘔吐、嗜眠、意識喪失。
換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。
新鮮な空気、安静。半座位。直ちに医療機関に連絡する。
皮膚 吸収される可能性あり
痛み、発赤。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。医療機関に連絡する。
発赤、痛み。
安全ゴーグル、顔面シールド、または呼吸用保護具と併用して眼用保護具を着用する。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。
経口摂取 腹痛、嘔吐、嗜眠。
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。吐かせない。コップ1、2杯の水を飲ませる。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク。
・換気。
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液やこぼれた液を密閉式の容器に出来る限り集める。
・残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させる。
・地域規則に従って保管・処理する。

・強力な酸化剤、強塩基、金属粉末、食品や飼料から離しておく(「化学的危険性」参照)。
・床面に沿って換気。
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する

・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : T, N
 R : 45-23/24/25-36/37/38-51/53
 S : 53-45-61
 Note : E
・国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1
・国連包装等級(UN Packing Group):I
・GHS分類
  注意喚起語:危険
  飲み込むと有毒
  皮膚に接触すると有毒
  吸入すると有毒
  皮膚および眼刺激
  呼吸器系への刺激のおそれ
  発がんのおそれ
  生殖能または胎児への悪影響の恐れの疑い
  肝臓および腎臓の障害
  眠気およびめまいのおそれ
  水生生物に有害
  skull;toxic cancer;health haz











物理的状態; 外観:
特徴的な臭気のある、無色の液体光に暴露すると茶色になる

物理的危険性:


化学的危険性:
高温面や炎に触れると分解し、有毒で腐食性のフューム(臭化水素[ICSC0282]、臭素[ICSC0107])を生成する。粉末状のアルミニウム、粉末状のマグネシウム、カルシウム、強塩基、強力な酸化剤と激しく反応して、火災と爆発の危険をもたらす。ゴム、ある種のプラスチック、被膜剤を侵す。

許容濃度:
TLV:(皮膚); A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質) (ACGIH 2011)

MAK:皮膚吸収(H); 発がん性カテゴリー:2 (DFG 2011)

暴露の経路:
体内への吸収経路:蒸気の吸入、経皮、経口摂取。

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてきわめて急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
眼、皮膚、気道を刺激する。腎臓や肝臓に影響を与え、組織損傷を生じることがある。高濃度に暴露すると、意識低下や死に至ることがある。これらの影響は遅れて現われることがある。

長期または反復暴露の影響:
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。肝臓、腎臓に影響を与え、機能障害を生じることがある。人でおそらく発がん性を示す。動物試験では人で生殖・発生毒性を引き起こす可能性があることが示されている。

物理的性質
・沸点:131℃
・融点:10℃
・比重(水=1):2.2
・水への溶解性:0.34 g/100 ml (20℃) (溶けにくい)
・蒸気圧:1.5 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):6.5
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.06
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.96
環境に関する
データ
・水生生物に対して有害である。

・暴露の程度によっては、定期検診を勧める。
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)3;F(燃焼危険性)0;R(反応危険性)0
付加情報


ICSC番号:0045
更新日:2012.06
二臭化エチレン
Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety and the European Commission
© IPCS 2004-2012

ICSCホームページへもどる

国立医薬品食品衛生研究所