国際化学物質安全性カード

エピクロロヒドリン ICSC番号:0043
エピクロロヒドリン
EPICHLOROHYDRIN
1-Chloro-2,3-epoxypropane
gamma-Chloropropylene oxide
2-(Chloromethyl)oxirane
C3H5ClO
分子量:92.5
CAS登録番号:106-89-8
RTECS番号:TX4900000
ICSC番号:0043
国連番号:2023
EC番号:603-026-00-6
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 引火性である。火災時に刺激性もしくは有毒なフュームやガスを放出する。
裸火禁止、火花禁止、禁煙
粉末消火薬剤、水噴霧、泡消火薬剤、二酸化炭素。
爆発 31℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。
31℃以上では、密閉系、換気、および防爆型電気設備。
火災時:ドラム缶などに水を噴霧して冷却する。
身体への暴露
あらゆる接触を避ける! 
いずれの場合も医師に相談
吸入 灼熱感、咳、咽頭痛、頭痛、息苦しさ、吐き気、息切れ、嘔吐、振戦。症状は遅れて現われることがある(「注」参照)。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。半座位。必要な場合には人工呼吸。医療機関に連絡する。
皮膚 吸収される可能性あり!発赤、重度の皮膚熱傷、灼熱感、痛み、水疱。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。医療機関に連絡する。
痛み、発赤、永久的な視力喪失、重度の熱傷。
顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 胃痙攣、のどと胸の灼熱感、下痢、頭痛、吐き気、咽頭痛、嘔吐、ショックまたは虚脱。
作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。
口をすすぐ。吐かせない。 多量の水を飲ませる。安静。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・危険区域から立ち退く! 
・専門家に相談する! 
・漏れた液を密閉式の容器に集める。
・残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。
この物質を環境中に放出してはならない
・自給式呼吸器付化学保護衣。

・耐火設備(条件)。
・強力な酸化剤、酸、塩基、アルミニウム、亜鉛、アミン、食品や飼料から離しておく。
・密封。

・破損しない包装;破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる。
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : T
 R : 45-10-23/24/25-34-43
 S : 53-45
 Note : E
・国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1
・国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):3
・国連包装等級(UN Packing Group):II

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0043 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

エピクロロヒドリン ICSC番号:0043











物理的状態; 外観:
特徴的な臭気のある、無色の液体

物理的危険性:


化学的危険性:
加熱あるいは強酸、塩基の影響下で重合する。燃焼すると、有毒で腐食性のフューム(塩化水素[ICSC0163]、塩素[ICSC0126])を生成する。強力な酸化剤と激しく反応する。アルミニウム、亜鉛、アルコール、フェノール、アミン(とくにアニリン)、有機酸と激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。水が存在するとスチールを侵す。

許容濃度:
TLV:0.5 ppm(TWA) (皮膚) A3 (ACGIH 2003)

暴露の経路:
体内への吸収経路:吸入、経皮、経口摂取

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてきわめて急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
眼、皮膚、気道に対して腐食性を示す。経口摂取すると、腐食性を示す。この物質の蒸気を吸入すると、肺水腫を起こすことがある(「注」参照)。この物質の蒸気を吸入すると、喘息様反応を起こすことがある(「注」参照)。中枢神経系、腎臓、肝臓に影響を与え、痙攣、腎臓障害、肝臓障害を生じることがある。高濃度の場合、死に至ることがある。これらの影響は遅れて現われることがある。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:
反復または長期の接触により、皮膚が感作されることがある。腎臓、肝臓、肺に影響を与え、機能障害を生じることがある。人でおそらく発がん性を示す。動物試験では人で生殖・発生毒性を引き起こす可能性があることが示されている。

物理的性質
・沸点:116℃
・融点: −48℃(「注」参照)
・比重(水=1):1.2
・水への溶解度:6 g/100 ml
・蒸気圧:1.6 kPa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3.2
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.05
・引火点:31℃(C.C.)
・発火温度:385℃
・爆発限界:3.8〜21 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):0.26
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性がある。

・他の融点:−25.6 ℃、−57℃
・暴露の程度によっては、定期検診が必要である。
・肺水腫の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・医師または医師が認定した者による適切な吸入療法の迅速な施行を検討する。
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること。
作業衣を家に持ち帰ってはならない
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−61S2023
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)3;F(燃焼危険性)3;R(反応危険性)2;
付加情報


ICSC番号:0043
更新日:2003.11
エピクロロヒドリン
© IPCS, CEC, 1993

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