国際化学物質安全性カード

クロロホルム ICSC番号:0027
クロロホルム
CHLOROFORM
Trichloromethane
Methane trichloride
Formyl trichloride
CHCl3
分子量:119.4
CAS登録番号:67-66-3
RTECS番号:FS9100000
ICSC番号:0027
国連番号:1888
EC番号:602-006-00-4
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 不燃性。
「注」参照。火災時に刺激性もしくは有毒なフュームやガスを放出する。

周辺の火災時:適切な消火手段を用いる。
爆発

火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。
身体への暴露
作業環境管理を厳密に
青少年、小児への暴露を避ける

吸入 咳、めまい、嗜眠、頭痛、吐き気、意識喪失。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。人工呼吸が必要なことがある。医療機関に連絡する。
皮膚 発赤、痛み、皮膚の乾燥。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。医療機関に連絡する。
発赤、痛み。
顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 腹痛、嘔吐。
他の症状については「吸入」参照。
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。多量の水を飲ませる。安静。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・危険区域から立ち退く! 
・専門家に相談する! 
・漏れた液やこぼれた液を密閉式の容器に出来る限り集める。
・残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。
この物質を環境中に放出してはならない
・(個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣)。

・食品や飼料、混触危険物質(「化学的危険性」参照)から離しておく。
・床面に沿って換気。

・破損しない包装;破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる。
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : Xn
 R : 22-38-40-48/20/22
 S : (2-)36/37
・国連危険物分類(UN Haz Class):6.1
・国連包装等級(UN Pack Group):III

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0027 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

クロロホルム ICSC番号:0027











物理的状態; 外観:
特徴的な臭気のある、揮発性、無色の液体

物理的危険性:
この物質の蒸気は空気より重い。

化学的危険性:
高温面や炎に触れると分解し、有毒で腐食性のフューム(塩化水素[ICSC0163], ホスゲン[ICSC0007]、塩素フューム[ICSC0126])を生成する。強塩基、強力な酸化剤、ある種の金属(アルミニウム、マグネシウム、亜鉛など)と激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。プラスチック、ゴム、被膜剤を侵す。

許容濃度:
TLV:10 ppm(TWA); A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質) (ACGIH 2004)

MAK:0.5 ppm;2.5 mg/m3;ピーク暴露限度カテゴリー:II(2); 皮膚吸収(H); 発がん性カテゴリー:4; 妊娠中のリスクグループ:C (DFG 2004)
(訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:吸入、経皮、経口摂取。 

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてきわめて急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
眼を刺激する。中枢神経系、肝臓、腎臓に影響を与えることがある。これらの影響は遅れて現われることがある。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:
この液体は皮膚の脱脂を起こす。肝臓、腎臓に影響を与えることがある。人で発がん性を示す可能性がある。

物理的性質
・沸点:62℃
・融点:−64℃
・比重(水=1):1.48
・水への溶解度:0.8 g/100 ml(20℃)
・蒸気圧:21.2 kPa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.12
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.7
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.97
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性が強い。

・少量の引火性物質の添加または空気中の酸素濃度の上昇により、可燃性となる。
・アルコール飲料の使用により有害作用が増大する。
・暴露の程度によっては、定期検診が必要である。
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること。
火や高温面の近くで、または溶接作業中に使用してはならない
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−61G61c
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)2;F(燃焼危険性)0;R(反応危険性)0;
付加情報


ICSC番号:0027
更新日:2000.04
クロロホルム
© IPCS, CEC, 1993

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国立医薬品食品衛生研究所