国際化学物質安全性カード

ベンゼン ICSC番号:0015
ベンゼン
BENZENE
Cyclohexatriene
Benzol
C6H6
分子量:78.1
CAS登録番号:71-43-2
RTECS番号:CY1400000
ICSC番号:0015
国連番号:1114
EC番号:601-020-00-8
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 引火性が高い。
裸火禁止、火花禁止、禁煙
粉末消火薬剤、AFFF(水性膜泡消火薬剤)、泡消火薬剤、二酸化炭素。
爆発 蒸気/空気の混合気体は爆発性である。火災や爆発の危険性がある
「化学的危険性」参照。
密閉系、換気、防爆型電気および照明設備。充填、取り出し、取扱い時に圧縮空気を使用してはならない。防爆用工具を使用する。帯電を防ぐ(例えばアースを使用)。
火災時:容器類に水を噴霧して冷却する。
身体への暴露
あらゆる接触を避ける

吸入 めまい、嗜眠、頭痛、吐き気、息切れ、痙攣、意識喪失。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。医療機関に連絡する。
皮膚 吸収される可能性あり! 皮膚の乾燥、発赤、痛み。
他の症状については「吸入」参照。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせる。多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。医療機関に連絡する。
発赤、痛み。
顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 腹痛、咽頭痛、嘔吐。         
他の症状については「吸入」参照。
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。吐かせない。 医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・すべての発火源を取り除く。
・漏れた液やこぼれた液を密閉式の容器に出来る限り集める。
・残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。
下水に流してはならない
この物質を環境中に放出してはならない
・(個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣)。

・耐火設備(条件)。
・食品や飼料、酸化剤、ハロゲンから離しておく。

・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : F, T
 R : 45-46-11-36/38-48/23/24/25--65
 S : 53-45
 Note : E
・国連危険物分類(UN Hazard Class):3
・国連包装等級(UN Packing Group):II

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0015 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

ベンゼン ICSC番号:0015











物理的状態; 外観:
特徴的な臭気のある、無色の液体

物理的危険性:
この物質の蒸気は空気より重く、地面あるいは床に沿って移動することがある。遠距離引火の可能性がある。流動、撹拌などにより、静電気が発生することがある。

化学的危険性:
酸化剤、硝酸、硫酸、ハロゲンと激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。プラスチック、ゴムを侵す。

許容濃度:
TLV:0.5 ppm(TWA);2.5 ppm(STEL);(皮膚) A1(人における発がん性が確認されている物質);BEI(生物学的暴露指標)記載あり (ACGIH 2004)
(訳注:詳細は ACGIH の TLVsand BEIs を参照)

MAK:皮膚吸収(H); 発癌性カテゴリー:1; 生殖細胞変異原性グループ:3A (DFG 2004)
(訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:吸入、経皮、経口摂取。

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてきわめて急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
眼、皮膚、気道を刺激する。この液体を飲み込むと、誤嚥により化学性肺炎を起こす危険がある。中枢神経系に影響を与え、意識が低下することがある。許容濃度をはるかに超えると、意識を喪失することがあり、場合によっては死に至る。

長期または反復暴露の影響:
この液体は皮膚の脱脂を起こす。骨髄、免疫系に影響を与え、血球が減少することがある。人で発がん性を示す。

物理的性質
・沸点:80℃
・融点:6℃
・比重(水=1):0.88
・水への溶解度:0.18 g/100 ml(25℃)
・蒸気圧:10 kPa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):2.7
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.2
・引火点:−11℃(C.C.)
・発火温度:498℃
・爆発限界:1.2〜8.0 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):2.13
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性が非常に強い。

・アルコール飲料の使用により有害作用が増大する。
・暴露の程度によっては、定期検診が必要である。
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−30S1114/30GF1-II
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)2;F(燃焼危険性)3;R(反応危険性)0;
付加情報


ICSC番号:0015
更新日:2003.05
ベンゼン
© IPCS, CEC, 1993

ICSCホームページへもどる

国立医薬品食品衛生研究所