国際化学物質安全性カード

塩化アリル ICSC番号:0010
塩化アリル
ALLYL CHLORIDE
3-Chloro-1-propene
3-Chloropropylene
Chloroallylene
C3H5Cl / CH2=CHCH2Cl
分子量:76.5
CAS登録番号:107-05-1
RTECS番号:UC7350000
ICSC番号:0010
国連番号:1100
EC番号:602-029-00-X
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 引火性が高い。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。
裸火禁止、火花禁止、禁煙
粉末消火薬剤、AFFF(水性膜泡消火薬剤)、泡消火薬剤、二酸化炭素。
爆発 蒸気/空気の混合気体は爆発性である。混触危険物質と接触すると火災や爆発の危険性がある。
「化学的危険性」参照
密閉系、換気、防爆型電気および照明設備。充填、取り出し、取扱い時に圧縮空気を使用してはならない
火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。
身体への暴露
作業環境管理を厳密に! 

いずれの場合も医師に相談
吸入 咳、咽頭痛、頭痛、めまい、脱力感、息苦しさ、嘔吐、意識喪失。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気と安静。半座位。人工呼吸が必要になることがある。医療機関に連絡する。
皮膚 発赤、灼熱感、痛み。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせ、洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。医療機関に連絡する。
発赤、痛み、かすみ眼。
安全ゴーグル、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 腹痛、灼熱感、嘔吐。
作業中は飲食、喫煙をしない。
口をすすぐ。水に活性炭を懸濁した液を飲ませる。多量の水を飲ませる。医療機関に連絡する。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・危険区域から立ち退く! 
・専門家に相談する! 
・漏れた液をふた付きの容器に集める。
・残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。
下水に流してはならない
・(個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣)。

・耐火設備(条件)。
・食品や飼料、混触危険物質から離しておく。
・「化学的危険性」参照。
・乾燥。

・気密。
・破損しない包装。破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる。
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・EU分類
 記号 : F, Xn, N
 R : 11-20/21/22-36/37/38-40-48/20-68-50
 S : (2-)16-25-26-36/37-46-61
 Note : D
・国連危険物分類(UN Hazard Class):3
・国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):6.1
・国連包装等級(UN Packing Group):I

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0010 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

塩化アリル ICSC番号:0010











物理的状態; 外観:
刺激臭のある無色の液体

物理的危険性:
この蒸気は空気より重く、地面あるいは床に沿って移動することがある。遠距離引火の可能性がある。

化学的危険性:
酸、熱、過酸化物の影響下で重合することがあり、火災や爆発の危険を伴う。燃焼すると、有毒で腐食性のフューム(塩化水素[ICSC0163])を生成する。強力な酸化剤や金属粉末と激しく反応し、火災や爆発の危険をもたらす。 水と反応し塩酸を生成する。 プラスチック、ゴム、被膜剤を侵す。

許容濃度:
TLV:1 ppm(TWA);2 ppm(STEL);(皮膚) A3(動物実験では発癌性が認められているが、人との関連は不明な物質) (ACGIH 2004)

MAK:皮膚吸収(H);発癌性カテゴリー:3B (DFG 2004)
(訳注:詳細は DFG の List of MAK and BAT values を参照)

暴露の経路:
体内への吸収経路:吸入、経皮、経口摂取。

吸入の危険性:
20℃で気化すると、空気が汚染されてきわめて急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
眼、皮膚 、気道を刺激する。中枢神経系に影響を与えることがある。高濃度の蒸気を吸入すると、肺水腫を起こすことがある(「注」参照)。これらの影響は遅れて現われることがある。

長期または反復暴露の影響:
末梢神経系、心血管系、腎臓、肝臓に影響を与え、腎障害、肝障害を起こすことがある。

物理的性質
・沸点:45℃
・融点:−135℃
・比重(水=1):0.94
・水への溶解度:0.36 g/100ml(20℃)
・蒸気圧:39.3 kPa(20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):2.6
・20℃での混合気体(蒸気/空気)の相対密度(空気=1):1.6
・引火点:−32℃(C.C.)
・発火温度:390℃
・爆発限界:2.9〜11.2 vol%(空気中)
・log Pow(オクタノール/水分配係数):2.1
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性がある。

・暴露の程度によっては、定期検診を勧める。
・肺水腫の症状は 2〜3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である。
・医師または医師が認定した者による適切な吸入療法の迅速な施行を検討する。
Transport Emergency Card(輸送時応急処理カード):TEC(R)−30S1100
NFPA(米国防火協会)コード:H(健康危険性)3;F(燃焼危険性)3;R(反応危険性)1;
付加情報


ICSC番号:0010
更新日:2004.10
塩化アリル
© IPCS, CEC, 1993

ICSCホームページへもどる

国立医薬品食品衛生研究所