国際化学物質安全性カード

パラチオン ICSC番号:0006
パラチオン
PARATHION
O,O-Diethyl-O-(4-nitrophenyl)phosphorothioate
Phosphorothioic acid O,O-diethyl O-(4-nitrophenyl) ester
Ethyl parathion
(C2H5O)2PSOC6H4NO2
分子量:291.3
CAS登録番号:56-38-2
RTECS番号:TF4550000
ICSC番号:0006
国連番号:3018
EC番号:015-034-00-1
災害/
暴露のタイプ
一次災害/
急性症状
予防 応急処置/
消火薬剤
火災 可燃性である。火災時に刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。有機溶剤を含む液体製剤は引火性のことがある。
裸火禁止
水噴霧、粉末消火薬剤、二酸化炭素。
爆発

火災時:ドラム缶などを水を噴霧して冷却する。
身体への暴露
ミストの発生を防ぐ! 
作業環境管理を厳密に! 
青少年、小児への暴露を避ける! 
いずれの場合も医師に相談
吸入 縮瞳、筋痙直、唾液分泌過多、発汗、吐き気、嘔吐、めまい、頭痛、痙攣、下痢、脱力感、息苦しさ、喘鳴、意識喪失。
換気、局所排気、または呼吸用保護具。
新鮮な空気、安静。人工呼吸が必要なことがある。医療機関に連絡する。
皮膚 吸収される可能性あり
他の症状については「吸入」参照。
保護手袋、保護衣。
汚染された衣服を脱がせ、洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。医療機関に連絡する。
吸収される可能性あり
発赤、痛み、かすみ眼
顔面シールド、または呼吸用保護具と眼用保護具の併用。
数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医師に連れて行く。
経口摂取 胃痙攣、下痢、嘔吐。
他の症状については「吸入」参照。
作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。
水に活性炭を懸濁した液を飲ませる。医療機関に連絡する。
「注」参照。
漏洩物処理 貯蔵 包装・表示
・危険区域から立ち退く! 
・専門家に相談する! 
・漏れた液やこぼれた液を密閉式の容器に出来る限り集める。
・残留液をアルカリ性物質で処理する。
・残留液を砂または不活性吸収剤に吸収させて安全な場所に移す。
この物質を環境中に放出してはならない
・(個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣)

・消火により生じる流出物を収容するための用意。
・強力な酸化剤、食品や飼料から離しておく。
・密封。
・換気のよい場所に保管。

・食品や飼料と一緒に輸送してはならない。
・重度の海洋汚染物質。
・EU分類
 記号 : T+, N
 R : 24-26/28-48/25-50/53
 S : 1/2-28-36/37-45-60-61
・国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1
・国連包装等級(UN Packing Group):I

重要データは次ページ参照
ICSC番号:0006 Prepared in the context of cooperation between the International Programme on Chemical Safety & the Commission of the European Communities © IPCS CEC 1993












国際化学物質安全性カード

パラチオン ICSC番号:0006











物理的状態; 外観:
特徴的な臭気のある、淡黄〜茶(原体)色の液体

物理的危険性:


化学的危険性:
200℃以上に加熱すると分解し、有毒な気体(一酸化炭素、窒素酸化物、リン酸化物、イオウ酸化物など)を生じる。強力な酸化剤と反応する。ある種のプラスチック、ゴム、被膜剤を侵す。

許容濃度:
TLV: 0.05 mg/m3(TWA);(皮膚); A4(人における発がん性が分類できない物質); 生体内暴露指標(BEI)の記載あり; (ACGIH 2004)
(訳注:詳細はACGIH の TLVs and BEIs 参照) 

MAK:0.1 mg/m3(I);皮膚吸収(H); ピーク暴露限度カテゴリー:II (8); 妊娠中のリスクグループ:(D) (DFG 2003)

暴露の経路:
体内への吸収経路:エーロゾルの吸入、経皮、経口摂取、経眼。

吸入の危険性:
20℃ではほとんど気化しない。しかし噴霧すると、浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。

短期暴露の影響:
神経系に影響を与え、痙攣、呼吸不全、筋脱力を生じることがある。コリンエステラーゼ阻害剤。死に至ることがある。これらの影響は遅れて現われることがある。医学的な経過観察が必要である。

長期または反復暴露の影響:
コリンエステラーゼ阻害剤。影響が蓄積される可能性がある。
「一次災害/急性症状」参照。

物理的性質
・沸点:375℃
・融点:6℃
・比重(水=1):1.26
・水への溶解度:0.002 g/100 ml(25℃)
・引火点:120℃
・log Pow (オクタノール/水分配係数):3.8
環境に関する
データ
・水生生物に対して毒性が非常に強い。
・環境に有害な場合がある。鳥類への影響にとくに注意すること。
・水生環境中で長期にわたる影響を及ぼすことがある。
・通常の使用法でも環境中へ放出される。不適切な廃棄などによるさらなる放出を避けるよう十分注意すること。

・暴露の程度によっては、定期検診が必要である。
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要である。指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく。
・製剤に溶剤が使用されている場合は、その溶剤のICSCも参照のこと。
・市販の製剤に用いられている溶剤が、この物質の物性および毒性を変化させることがある。
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること。
作業衣を家に持ち帰ってはならない
Transport Emergency Card: TEC (R)-[61GT6-I]
付加情報


ICSC番号:0006
更新日:2004.04
パラチオン
© IPCS, CEC, 1993

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国立医薬品食品衛生研究所